定点観測
2002.06.01

#258 | 実施日 : 2002.06.01 | 最高気温 : 26.5 | 最低気温 : 19.1 | 天候 : 曇り、一時晴れ

258 定点観測 ZoomUp Item-2 解説

ボーイズ・ミックスの「らくちんスタイル」の再来。

ストリートファッション史上もっとも帽子が台頭している2002年春。
機能性×ファッション性で、幅広い年齢層に支持されているようだ。

00年10月にハット、01年5月にワークキャップ、01年7月ツバ広帽子(カプリーヌ)、01年12月にニット帽、02年2月にもう一度ニット帽。ちょっと振り返るだけで、このところ、ずーっと“アタマ回りのアイテム”がトレンドであることがわかる。

そして、今夏は、ストリートファッション史上もっとも帽子が街に溢れるのでは? というほど、帽子人口が増加しえいるのである。

実は、これもまた、ワークキャップやハット、ニット帽など、男の子にとっての定番アイテムのひとつ。昨年あたりから、色や形、素材など、ディテールにバリエーションが広がり、ファッションアイテムのひとつとして、幅広い年齢層へと拡がっているというわけだ。

そんな中、今もっともおしゃれさんの間で支持されているのが、今回取り上げる「中折れ帽」だ。「中折れ」とは、平天でも丸天でもない、山の前の部分がちょうど摘めるように折れているデザイン(パターン)のもので、古くはテンガロンや、ツバを短くすると明治時代の男性の正装用の帽子などがそのルーツ。また、パナマ素材やストロー素材などの夏仕様のものは、古くから中米などで愛用されているアイテムでもある。

そんな「中折れ帽」は、メンズの靴でいうノーズの長いデザインのもののように、そこにちょっとした「エレガンス」感が、デザインとして表現されているといえるだろう。ここにも、ストリートなのにどこかエレガントな「ハイストリート」が具現化されているのである。

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