■実施日：2003年2月1日（土）


春の兆しを感じさせるアイテムとして今季注目したいのが、これ。薄くて柔らかく、透け感のあるテロテロ、ふわふわ、くしゅくしゅとした素材のスカートが、この先さらに増えそうなので、取り上げることにした。

実は、先月（03年1月）の本項では「プリーツスカート」を取りあげたが、その3分の1はこの塩フォン系素材のものだったことを思い出す。あれから約1ヵ月を経て、色、柄ともにバリエーションが広がり、全体的な数としても増加。シフォンだけでなく、透けるほど薄手のジャージー素材のものもあり、いずれもゆったりとドレープをとった、歩くと揺れるのが今っぽい。

素材とともに注目したいのは柄。レトロっぽいプリント柄や織り柄、色が派手めのスクール風のもの、さらには、遠くから見るとシフォン素材のようで、近くでみるとサテンやレーヨン、というような、ちょっぴり光沢があり、シワが柄のように見えるものなど、90年代半ばに流行ったツルンとした化繊っぽいものというよりは、くしゅくしゅ感のあるレトロでクラフト感のあるものが目立つ。

着こなすのは、前回の「プリーツスカート」、前々回の「パンタクール」と同じ層がメイン。キーワードでいうと、「上品」「大人」「きちんと」「おとなしい」「少女らしい」といったところだろうか。

ブランドでいうと、minaやYAB-YUM、イリ−キシモトなどが好きという「テキスタイル系」と、IENAやジャーナルスタンダード、ノジェス（アクセサリー）などが好きという「お嬢さん系」。ともに、「+ブーツ」や下にパンツを合わせて「大人っぽいスカパン」だったり、スカートの裾がアシンメトリーになっているなど、カジュアルなのにどこかフェミニンン、アートっぽさを感じさせる「ストリート・ミックス」な着こなしが新鮮だ。70年代×80年代×90年代のすべてがミックスしたスタイルともいえるだろう。