ひとつめのズームアップアイテムは、これ。渋谷をはじめ、表参道・青山や銀座など、「女性らしさ」を着こなしのポイントとする層を中心に急増しているスタイルである。

ポイントは、パンツの裾をロールアップすることで、「細い足首+女靴」を強調し、「女らしさ」をアピールすること。雑誌『ViVi』では、このスタイルを「ヴィクトリアばき」と名付けており、ヴィクトリア・ベッカムの「迫力シンプル服」の着こなしのひとつとして紹介されていた。

さて、実査の結果はというと、プレサーベイを行った平日に比べると残念ながら少なかった。ロールアップ度が低く、ピンヒールを履いていてもパンツはふつうだったり、ロールアップをしていても、ヒールのないぺたんこ靴やスニーカーであったり、または足首部分ににレッグウォーマーをくしゅくしゅさせていたり。すっきりシンプル＆迫力のスタイルを見つけるのが難しかった。

それにしても、このところ、セレブに憧れる「ギャル・ミックス系」〜「カジュアル・コンサバ系」の層でヴィクトリアが大人気。実際に「ヴィクトリアばき」をしている子にインタビューをしてみると、「ヴィクトリアに憧れてマネした」という子も少なくなかった。

ちなみに、他に紹介されていたヴィクトリア・スタイルは、「第３ボタンまで開けて着るシャツ」や「メンズライクなライダースのインナーにはキャミソールを着て女っぽくするスタイル」、そして「ショート丈のファーブルゾン」など。キーワードは、「クール＆ゴージャス」である。