ひとつめのズームアップアイテムは「女性らしさ」の象徴アイテムともいえる、これ。03年2月に「女靴（オンナぐつ）」として取り上げたが、1年後の今さらに幅広い年齢層の間で支持されるようになった。なかでも「エレガンス感」「フォーマル感」「スペシャル感」などを演出するのにぴったりのエナメル素材のものに絞り、取り上げることにした。

そもそも「女靴」の定義は、細めのヒールで履き口が広め、またはカラフルだったり、フリルやリボンなどのデザインが施されているような女性っぽい＝「女力（おんなじから）のある靴」だった。1年前は、太めでルーズなパンツに1点合わせて「オンナ」を演出していたが、今シーズンは、スカートやスカパンなどいっしょに、ボトムス全体でエレガントな着こなしにするのがポイント。また、カウントアイテムの「首巻きもの」もしかり。ストリートに「色」が戻ってきたようだ。

色は赤、黄色、黒、ショッキングピンク、エメラルドグリーンなど、原色に近いような分りやすい色のものが多かった。デザインはいたってシンプルで、太め・低めのヒールで踵が丸くぽってり、色っぽいのが特徴だ。ロールアップしたクラッシュド・デニムやシンプルなスカート+カラータイツと合わせるなど、反対色など「80s（エイティ−ズ）トレンド」の最終版ともいえる、キツい色使いが来る春のトレンドとなりそうだ。