ひとつめのズームアップアイテムは、これ。女の子よりもちょっと遅れてやってきた「メンズにおける80sファッション」のトレンド第２弾。モノトーンやデザイントップス＆ボトムスといった「デザイナーズ系ファッション」も（ストリートでは）ちょっとひと段落。「次」のトレンドを象徴するスタイルでもあるので今回取り上げることにした。

具体的には、身体にぴったりとしたライダースJKやウールの3ツボタンのジャケット、ほどよいフィット感のあるピーコートなどの襟足から、その下に着用したスエット素材（ナイロンも可）のフードをはみ出して着るスタイルをいう。

フードの大きさやトップスのサイジングなど、全体のバランスが重要なポイント。80s前半の「西海岸、スポーツ系のアメカジ」と88年〜90年の渋カジ（アウトドア・ヘビーデューティー系、キレイめ）がミックスしたような印象を受ける。

「ライダースJKだけだとちょっとハードなので、フード付きパーカーでちょっとカジュアルにしてみました」（専門学校1年生・男）。
「ちょっと首まわりが淋しかったので、フード付きマフラーを1点加えました」（専門学校1年生・男）。

どうやら、フードは「カジュアル」の代名詞。このところ急増していたデザイナーズ系〜キャラクター系を総称したモード系スタイルになり過ぎないためのアクセントでもあるようだ。モードとストリート、振り幅があるものの、まだまだ街は「ハイストリート」がベースといえそうだ。

ちなみに、フード出しスタイルをする人の大半が大きめのリュックをしている点も興味深い。

■今後注目したい男の子のトレンド：
無造作ヘア、スパイラルパーマ、スリムパンツ（立体裁断のものも）、ジャケット、CCBやトムキャット、クラフトワークのような直線的なデザインのメガネ、プラダやヴィトンなどのブランドもののリュックなど。