季節はようやく春。今年度最初の定点観測となる今回は、キリのよい280回めとなった。
先月ごろから、街は「新東京人」が目立つようになっている。なぜ分かるかというと、雑誌がイチオシしているトレンドが複数取り入れられているからである。
ここ数年、東京のリアルなトレンドは、欧米(というかパリコレやミラノ)のコレクションやメゾンから発表されるスタイリングからいかに「ハズす」か、いかに「ヒネる」か、アレンジするか、着こなすか、距離を置くかがカッコ良さのポイントだ。したがって、トレンドをまんま着ること、さらにいち早く取り入れることはかえってダサい、というのが、おしゃれ上級者の価値観。しかし、「新東京人」にはそんな複雑な「トーキョー・ストリート・ファッション」の構造はまだ知る由もない。
<背景>
<考察>
そんななか、今春のトレンドでもっとも分りやすいのはトレンチコートとピンク色アイテム、そしてティアード・アイテム(トップスやミニスカート)。なかでもピンク色のトップスは、「新東京人」に加え、30代以上の「オーバー30s」にも大人気。プレサーベイを行った結果、これらのトレンドアイテムが一気に街に溢れはじめているので、今回取り上げることにした。
まずはカウントアイテム。定番アイテムの「トレンチコート」としたかったところ、トレンチコート風デザインのアウターが少なくなく、秋冬から引き続き人気のライダースを含み、「ベルト付きアウター」とした。
今春の「トレンチコート」はピンクや赤、黄色とカラフルになって各ブランドからリリース。丈もショートだったり、ダブルブレストのように見えてシングルだったりする他、パリっとしたマッキントッシュ風の素材や、やや光沢がありテロテロとしたレーヨン混紡の素材だったりなど、色、デザイン、素材もかなり豊富になっている。
着用するのは、ざっくり分けると2タイプ。カラフルなものはギャルやコンサバ系のOL、オーバー30s、40sの女性たちに大人気で、アースカラーや紺などは、モード×カジュアル系の女性に人気。
前者はうすい桃色からショッキングピンクまでピンク系の色がもっとも人気が高く、ほんのり緑やイエロー、水色などペールカラーのものも。なんでも、テレビのワイドショーで「トレンチのようなベーシックアイテムはエイジレス。だから色で遊びましょう!」と紹介されていたのだとか。
丈は圧倒的にショートが多く、ベルトでウエスト部分を絞り、ユルいボディコン・スタイルにしているのが特徴。ギャルはもとより、パッと目をひくショッキングピンクはオーバー30sのコンサバ層にも人気で、併せるボトムスは、ブルーデニムや白いデニム。ともにロールアップ+ヒール靴で「オンナ強調スタイル(!)」となっていた点にも注目したい。
また、後者のモード×カジュアル系の層にはレギュラー(ヒザ下)丈が人気。前を開けたままで、やや太めストレートのシルエットのパンツにシャツやシフォン系トップスを覗かせる「メンズライクなスタイル」が新鮮だった。
特徴としては、昨年までよく見かけた古着のバーバリーが激減。マッキントッシュ風のパリッとした素材に大きめ、または明るめのボタンが施されていたり、なかにはソデがなかったりライダース風にも見えるウエスト丈のもの、リネン素材+白ボタンなど、「トレンチコート」をモチーフとして、色ではなくデザインや素材などで遊んじゃいましたというものが多く、まるでデザイントップスならぬデザイン・アウターとでもいうような感覚で支持されていたようだ。
まずはカウントアイテム。定番アイテムの「トレンチコート」としたかったところ、トレンチコート風デザインのアウターが少なくなく、秋冬から引き続き人気のライダースを含み、「ベルト付きアウター」とした。
今春の「トレンチコート」はピンクや赤、黄色とカラフルになって各ブランドからリリース。丈もショートだったり、ダブルブレストのように見えてシングルだったりする他、パリっとしたマッキントッシュ風の素材や、やや光沢がありテロテロとしたレーヨン混紡の素材だったりなど、色、デザイン、素材もかなり豊富になっている。
着用するのは、ざっくり分けると2タイプ。カラフルなものはギャルやコンサバ系のOL、オーバー30s、40sの女性たちに大人気で、アースカラーや紺などは、モード×カジュアル系の女性に人気。
前者はうすい桃色からショッキングピンクまでピンク系の色がもっとも人気が高く、ほんのり緑やイエロー、水色などペールカラーのものも。なんでも、テレビのワイドショーで「トレンチのようなベーシックアイテムはエイジレス。だから色で遊びましょう!」と紹介されていたのだとか。
丈は圧倒的にショートが多く、ベルトでウエスト部分を絞り、ユルいボディコン・スタイルにしているのが特徴。ギャルはもとより、パッと目をひくショッキングピンクはオーバー30sのコンサバ層にも人気で、併せるボトムスは、ブルーデニムや白いデニム。ともにロールアップ+ヒール靴で「オンナ強調スタイル(!)」となっていた点にも注目したい。
また、後者のモード×カジュアル系の層にはレギュラー(ヒザ下)丈が人気。前を開けたままで、やや太めストレートのシルエットのパンツにシャツやシフォン系トップスを覗かせる「メンズライクなスタイル」が新鮮だった。
特徴としては、昨年までよく見かけた古着のバーバリーが激減。マッキントッシュ風のパリッとした素材に大きめ、または明るめのボタンが施されていたり、なかにはソデがなかったりライダース風にも見えるウエスト丈のもの、リネン素材+白ボタンなど、「トレンチコート」をモチーフとして、色ではなくデザインや素材などで遊んじゃいましたというものが多く、まるでデザイントップスならぬデザイン・アウターとでもいうような感覚で支持されていたようだ。