さて、2つめのズームアップアイテムは、これ。ツェッペリンやストーンズ、スミスやTHE WHOといった70年代〜80年代初頭のアメリカンロックミュージシャンをはじめ、KISS、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースなどの80年代のアリーナロック、そして、ガンズ&ローゼズ、ニルヴァーナなどオルタナ〜グランジへと変化した90年代のロックシーンに活躍したミュージシャンのロゴや写真などがプリントされたTシャツを着る若者が増えているので取り上げることにした。
今春台頭するアメカジ層とは違い、今回フィーチャーしたいのは「トーキョーモード系」と「ハイストリート系」の男の子。それもそのはず、実はこの「ロックテイスト」は、ストリート系に強い欧米のメゾンを中心に今春夏に提唱されていたキーワードなのである。
となると、欧米のメゾンだけでなく、東京のドメ・ブラからも70〜80年代のロックミュージシャンの写真やレコードジャケット、ロゴなどのデザインをパロディ化したものやコラボレーションしたTシャツなどが多数リリース。20代後半から30代と幅広い年齢層に支持されていた。
しかし、そんなトレンドのルーツがすっかり情報公開されている東京のストリートでは、安い古着のロック風Tシャツでさり気なく今期のトレンドを取り入れるオシャレさんも少なくなかった。世界一のトレンドセッターといわれる東京のストリートの若者の典型的な現象ともいえそうだ。
ちなみに、ストリートファッションの観察対象ではなかったが、新宿、渋谷では、本気ロックファンの30代後半〜40代のミュージシャンTシャツ+ジーンズ+ナナメ掛けバッグも少なくなかった。
■参考になる雑誌:『MEN'S NONNO』04年7月号、『smart』04年7月号
定点観測
2004.06.05
#282 | 実施日 : 2004.06.05 | 最高気温 : 27.7 | 最低気温 : 18.7 | 天候 : 快晴
282定点観測Zoom-2・解説
■2004年6月5日(土)実施:ロック風Tシャツ
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