前回の「ボリュームネックレス」と一部被るが、今回は、気がついたら男性全般にネックレスやピアスがふつうに浸透していることから、あえて取り上げることにした。

90年代を経て、ブレスレットやバングル、リングはオシャレ系ビジネスマンにまで浸透しているが、「エレガント＆セクシー」「メトロセクシャル」化の流れか、シャツにネックレスというスタイルが増えている。

そういえば、95-6年に「ギャル男」の原型である「V男（ネックのVゾーンを開けたセクシーな着こなしを好む層）」にもネックレスや「Ck-one」のボトルを首から下げたりするのが流行った。牽引するのは大人になったその世代。というと、109系のギャルが大人になり「大人系ギャル」と化したのと同じ現象であまりに安直な気もするが、「エレガント」、「セクシー」というキーワードが20代から30代、40代へと広がっているのが、04年の男性ファッションの特徴なのである。


■ 具体的な特徴は以下の通り。

（１） アダルト系ギャル男：カルティエのロゴのヘッドやブルガリのリング状のヘッドなど、オーセンティック系のブランドもので分かりやすいもの

（２） アメカジ系／全国展開のセレクトショップ支持層：（クロムハーツまたはクロムハーツ風の）モチーフはゴツいがサイズが小さいシルバー製のヘッドに細めのチェーンとレザーのレイヤード的なペンダント＋レザーのブレスレットの複数使い

（３） トーキョーモード系は、前回取り上げたように、ヘッドがインパクトのあるデザイナー系ブランドの首飾り

（４） メトロセクシャル系：アンティーク風のヘッドやチェーンのミドルチェーンのペンダント＋シャツの第２ボタン開け。袖口からちらりと覗く細めのブレスレット。ともに「ちら見せ」がポイント