今秋冬のもうひとつのアウターの「トレンドど真ん中」のアイテムとして取り上げるのがこちら。先月「ファー・アイテム」として取り上げた時はバッグやネックレス、ショールなど小物が目立ったが、12月に入りファーのトップスが急増。やはり丈の短いものが今年っぽい印象を受ける。
雑誌を見ると圧倒的にギャル系のンーズが高く、白やベージュといった定番カラーだけでなく、ピンクやイエロー、パープル、グリーン、ライトブルーなど、毛足が不規則で「キラキラした色合い」のものやヒョウ柄、ゼブラ柄といった「ゴージャス感」を通り越したインパクトのあるものがイチオシと紹介されていた。
しかし、実際のストリートを観測すると、意外にそこまでの派手さはなく、109系ショップの店員以外では、リアルファーなら白か茶系〜ベージュが圧倒的に多く、たまにボレロのようなベリーショート丈のミックスカラーでゴージャスな雰囲気のものも見かけるという程度のよう。
とはいえ、ファージャケットは1点加えるだけで存在感があるアイテムなので、「トレンド満載感」が苦手な「ギャルではない層=ストリート系」の子を中心に、フェイクファー(またはボア)で紺やコゲ茶、エンジなど濃い色のものを着用することで、「日常着」へとカジュアルダウンしていた。そういう「ハズし」を利かせるのが「トーキョーのストリート」なのである。


関西圏はファー率が高い。色も
シルバーやヒョウ柄など東京よ
りも派手だ。
シルバーやヒョウ柄など東京よ
りも派手だ。