3月も第2土曜日になり、街は一気に春モードへと転換。まさに今春立ち上がりのストリートファッションを観測・分析する日となった。
春のウキウキ気分を表現するアイテムとしてここ数年必ず登場するのが、スカートである。なかでも定番となっているのが、ヒザがちょうど隠れる程度、または少し長めの薄い素材で歩くたびにひらひらと揺れるような女らしいデザインもの。具体的に過去の定点観測で取り上げたアイテムを振り返ってみると以下の通り。
01年7月:ふんわりスカート
03年1月:プリーツスカート
03年2月:シフォン系スカート
04年2月:うす軽スカート
05年2月:プリーツスカート
実はつい先月(05年2月)も「プリーツスカート」と題して取り上げたが、3月に入り、4〜5年前(ウラ原系の女の子の台頭した99年頃。『mini』が創刊された頃)にマス化したスリムジーンズに、スカートをプラスした「スカパン」が再浮上。なかでも、ふんわりボリュームのあるギャザースカートや薄くて軽いシフォン系のスカートやティアードスカートなど、その後順番に登場したスカートのデザインが混在し、ボリューム化していることから、今回そのすべてをまとめてその支持率を観測することにした。
05年春の立ち上がりの特徴としては、色や柄が大ぶりで派手だったり、異素材の組み合わせだったり、裾がアシンメトリーになっていたり、レースやプリーツ、フリルなどのモチーフが、“ただかわいいだけではないひとヒネリ加わったテイスト”になっていることだろう。
60年代-70年代の壁紙やカーテンのようなモンドな柄だったり、ベルンハルト・ウィルヘルムを筆頭とした、マンガ風にデフォルメされた動物やヒトのイラストなど、テキスタイルそのものがそういった雰囲気を醸し出しているものもあるが、古着風のトップスやクラフト感のある靴、バッグといった他のアイテムとのコーディネートで“ちょっとクセのあるかわいいらしさ”を演出する人も少なくなかった。
一方、実査日は渋谷地点だけだったが、タイトめなトップスのレイヤードに足首までのマキシ丈のボリューミーなスカートというちょっとエレガントでボヘミアンな雰囲気の組み合わせも新鮮にれ、今春の2番目のトレンドとしての兆しが感じられた。
定点観測
2005.03.12
#291 | 実施日 : 2005.03.12 | 最高気温 : 14.3 | 最低気温 : 4.7 | 天候 : 曇一時晴
291定点観測・解説
■2005年3月12日(土)実施:女性膝丈スカートうち、裾揺れスカート
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