1日のなかでも天候が変わる不安定な05年東京の梅雨。7月の定点観測は、そのまっただなかの実施となった。
前日(7月1日)からセール突入で渋谷や新宿、池袋といったターミナルは大にぎわい。大型ブランドも足並みを揃えてセールに乗り出しており、そういった目玉もあってかおおむね好調な滑り出しとなっていたようだ。
そんななか、プレサーベイでは、春先には多かったアースカラーがひと段落。モノトーンコーディネートがずいぶんと増えていることに気がついた。アイテムを観察すると、ドレープたっぷりのカシュクールや2枚、3枚と重なった前身頃、裾のアシンメトリーなど、1着でレイヤード感覚を楽しめる「デザイントップス」がかなり幅広い層にまで浸透しているので、今回のカウントアイテムとした。
今回のトレンドを牽引したのは、紛れもなく10代のファッション系・美容系の専門学校生の「トーキョー・モード系」やモード系の仕事に従事している古着ミックスの「ストリート・モード系」だろう。緩やかに約2年かかり、20代後半から30代の「コンサバ・MIX」まで浸透していったようだ。
ファッショントライブ別にみると以下の通り。
■ トーキョーストリート系:黒のロングベストや超ショートボレロなど、極端なデザインでモノトーンのコーディネートが多い。ハーフ丈パンツや足首にストラップの付いたぺたんこシューズ+リュックが定番スタイル。ヘアの色も真っ黒か金髪と極端なンとラストが好き。
■ ストリート系:いわゆる『PS』『mini』などを読む層で、少しエレガント感、女の子感がミックスされ、真っ黒コーディネートから少しアースカラー系へとシフト中。アイテムでは、色の薄いデニムが人気。白と黒アイテム以外は明度が薄いのが特徴。10代には、黒×茶×カーキのレイヤード過多の重ためのシルエットが人気。
■ ギャル系:カラフル好きのこのトライブは黒は超ショート丈のカーディガン(ボレロ風)の裾を前で結ぶスタイルが人気。キラキラとビジューがほどされたデザインや、カシュクール、フリルなどラブリーなデザインと体にフィットしたカッティングが特徴。
■ コンサバ系:黒のワンピース、黒いコットンの細ゲージカーディガンを首の周りにストール風に巻きつけるスタイルが最も多い。カーディガンのデザインは、シャーリングがほどこされているものも。
定点観測
2005.07.02
#295 | 実施日 : 2005.07.02 | 最高気温 : 29.4 | 最低気温 : 20.7 | 天候 : 曇
295定点観測・解説
■2005年7月2日(土)実施
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