定点観測
2005.11.05

#299 | 実施日 : 2005.11.05 | 最高気温 : 21.6 | 最低気温 : 13.4 | 天候 : 快晴

299定点観測Zoom-2・解説


■2005年11月5日(土)実施:

女性の足元=ライフスタイルの価値観のアイコン?!

2つめのズームアップアイテムも「アゲアゲ系!」といったところだろうか。気が付くと、服はさほど目新しくないのに、足元が、7センチ、9センチのヒールのパンプスを履く「リュクス系」の女性が東京のストリートでは増えているので、今回注目することにした。

「ハイヒール」の定義は、ヒールが7センチ以上のパンプス(スリッポン型でエナメルやサテン、ビジューなどがついたドレッシーな靴)とした。

思えば、ほんの5年ほど前までは、ギャルの厚底靴でなければローテクスニーカーと2分されていた女の子の足元だが、2001年4月に「ぺたんこ靴」として取りあげて以来、2003年2月に「女靴(おんなぐつ)」、同年5月には「メタリック・シューズ」、04年1月には「エナメル靴」、同年2月には「女靴、うち、ちょこっとヒール」、05年5月には「女靴、うち素足着用」と、すっかりエレガント系へとシフトした。ちょうど、90年代末の「ストリート」「ユニセックス」といった東京の女の子たちの価値観が、「エレガント」「フェミニン」「セクシー」な「大人の女性=リュクス」へと変化したのと重なる。どうやら、女性にとっての足元は、ある意味においては、ライフスタイルの価値観のアイコンでもあるようだ。

実際の街を観察すると、圧倒的に多い黒以外では、ベージュやピンク、水色など春っぽい色合いのものも多く、リボンやカットワーク、バックストラップなど「女性らしい」デザインのものが目立った。

そんな女性らしい足元に合わせる服は、というと。意外にも、ちょっとルーズに、ちょっとゆるめのカジュアル・ミックスなファッションに、足元だけヒール靴。靴をアクセサリーとする独特のバランス感が、今どきの東京のストリートファッションの特徴ともいえるだろう。

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