通常第1土曜日に実施している定点観測だが、GWによる来街者層の特殊性を顧慮し、第2土曜日に変更したところ、連日の雨天にみまわれ、第3土曜日の20日の実施となった。
最高気温は28度と前日比約6度アップするという予報が出ていたこともあり、約2週間ほどかけてプレサーベイを行ったものの、毎日変わるストリートファッションのトレンドにフィットするか否か、スタッフ一同ドキドキとしながらで実査当日に望んだ。
風が爽やかでまさに五月晴れといった雰囲気だったが、午後5時には予報通りの突然の大雨。1-2時間ほどしたらあがるという、予報通りの変化の激しい天候に。
そんな今回、マスのトレンドアイテムとして取り上げたのはワンピースである。ワンピースといえば、昔からオンナであることを意識させるスペシャルなアイテム。イメージ的にも清楚とか少し着崩してガーリーといったキーワードが浮かぶが、06年春夏のスタイルは、プレ定点や展示会、雑誌などを総合的にみると、俄然「セクシー」「エロ」といえそうだ。
まず、数的に急増していたのが、シフォン素材で花柄、淡い色味のエンパイアシルエットのワンピース。ヒザちょい上丈で、するりと出したナマ足+ウエッジソールのサンダルは『CanCam』や『sweet』などの「モテ系」に支持されていた。06年春は+水色のチビGジャンが定番スタイル。このファッショントライブのセクシー・キーワードは、「キュートなセクシー」といえそうだ。
次に目立ったのは、白または黒の超ミニ丈でヒップやバストが強調されるようなぴったりシルエットのボディコン系ワンピース。収縮性のあるカットソーやポロワンピ、キラキラ金糸が混じった素材で襟ぐりはカシュクールやベアトップ、キャミソールが目立つ。とはいえ、このところの悪天候により、まんま着用するのは躊躇されるのか、+レース系のトップスでレイヤードな着こなしが目立った。着用するのは『Vivi』系から『BLENDA』系ギャルのファッショントライブ。ボディ強調のスタイルはもろ80Sの再来のようで、今回ズームアップアイテムとした「ゴールドアイテム」も多用しており、「迫力ある(good vibes?)セクシー」がキーワードといえそうだ。
そして、いわゆるストリート系、またはデルカジ(モデルカジュアル)系、雑誌では『In Red』や『Ginza』などをよく読むファッショントライブには、スクエアネックや深めのVネック、襟足もちょい開き気味でゆるやかなシルエットのワンピースにスリムなデニムを合わせるスタイルが支持されていた。数ではモノトーン系が多いものの、今春夏の70s風フォークロア調・エスニック調の派手めの柄ワンピ(または白いチュニック風ワンピ)が人気。このファッショントライブのセクシーなポイントは、鎖骨見せ&襟足+ロングヘアの掻き上げ、キーワードはガーリーなセクシーといったところだろうか。
さらに、新宿・伊勢丹周辺を中心に、クロエ風またはバレンシアガ風の黒いドレスや、セオリー系のシャツワンピを着こなす「Over 30s/40s」の姿もちらほら。+ボッテガベネタ(風)バッグで、大人の週末セレブカジュアルといった雰囲気も印象的だった。
定点観測
2006.05.20
#305 | 実施日 : 2006.05.20 | 最高気温 : 28.1 | 最低気温 : 20.0 | 天候 : 晴後一時雨
305定点観測・解説
■2006年5月20日(土)実施
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