気分はすっかり春なのにも関わらず、いつまでも肌寒い天候が続き、上着が手放せない3〜4月の梅春シーズン。今年は多くの女性がコットンや麻、レーヨンなど、春らしい薄手のコート=スプリングコートを着用しているので、今回のカウントアイテムとした。
実は、ちょうど1年前の06年4月1日(土)にも取りあげたスプリングコート。なかでもトレンチコートが人気だったのは記憶に新しい。しかし、今春の街をじっくりと観察すると、スリムだったシルエットが、Aラインだったりウエストから裾にかけてふんわりとバルーン状になっていたり、袖がパフスリーブにだったり、ウエストの部分がベルトではなくリボンになっているなど、ずいぶん06年とは異なっていることに気づくだろう。
襟もラウンド型やギャザーでふっくらとしていたりなど、前ボタンを全部きちんと閉めて着用するスタイルは、まるで60年代のお仕立て服やワンピースドレスのようにみえなくもない。
昨秋からの根強いワンピース人気の影響もありそうだが、実は、00年代以降、トレンチコートやステンカラーコートは、ずっと流行っている定番アイテム。「定番アイテムをデザインで遊ぶ」のも、00年代のファッションの特徴のひとつといえそうだ。
[文責:『WEBアクロス』編集部]
定点観測
2007.04.07
#316 | 実施日 : 2007.04.07 | 最高気温 : 17.5 | 最低気温 : 9.9 | 天候 : 晴後曇
316定点観測・解説
女性スプリングコート、うち、ドレス調コート
■2007年4月7日(土)実施:
最高気温が17.5℃と、長かった梅春からようやく脱したかのような天候となった4月7日土曜日。まちを行き交う人のファッションも、モノトーンからベージュや白など薄い色のものが目立つ。
最も多いのは、今春「新東京人」になったと思われる若者とその家族、外国人観光客、研修中の新入社員と思われる初々しいスーツ族など。外国人観光客は特に原宿に多く、GAPやZARAなどのショッピングバッグを持っているのはヨーロッパ系、APEヤネイバーフッドなど裏原宿系ブランドのショッピングバッグを大量に持っているのはアジア系と分類できそうだ。
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