定点観測
2002.07.06

#259 | 実施日 : 2002.07.06 | 最高気温 : 30.6 | 最低気温 : 24.8 | 天候 : 曇り一時晴れ

259 定点観測・解説


前回が6月1日に実施したこともあり、丸々1ヶ月過ぎての実施となった今回の定点観測。街はセール、セール!の大賑わい。昨シーズンと比べても、昨年の同時期と比べても、盛り上がり度がアップしており、まさに、「不況」なんてどこ吹く風、といった雰囲気だ。

セールとなると、「チュニックでも買っとくか」「花柄のノースリーブでも買う?」「便利だからワンピースも買っておこうかな」などと、既に、今春夏のトレンドが出尽くした中で、「やっぱり買っておく?」というような、「ゆるい動機」で消費する人が街に溢れており、ストリートファッションの流れを分析するのには、困難な季節でもあある。で、悩んだ末に、「鎖骨見せトップスを2枚以上重ねる」スタイルとした。またまたトップスである。

確認のため、「カウントアイテム」だけを、ちょっと振り返ってみると、
1月に「スカートONパンツ」
2月に「ショート丈アウター」
3月は「男女白靴」
4月は「トップス2枚重ね」
5月には「柄ボトムス」、そして、
6月には「シャツの羽織りスタイル」
と、取り上げてきた。

さらに、この1週間のプレサーベイの結果、明らかになったのは、
(1) スニーカー、サンダル、ミュール、ドライビングシューズなど、靴はいろいろ&バラバラ 
(2) スカパンの復活(なかでも、ワンピースとのスカパンが幅広い年齢に支持)
(3) ブルーデニムの復活(ギャルの間ではベルボトムが急浮上)
(4) カーゴパンツ/ワークパンツのマス化
と、凡庸きわまりなく、上記が着こなしのポイントではなくなっていることが分かるだろう。

つまり、「何を着ようかな?」と最初に決めるアイテムは、トップスで、それに合わせて、他のアイテムをコーディネートしていく、という流れになっているのである。

その中でも、もっとも今年らしいトップスが、「襟ぐりの開いた」カットソーやチュニックなど。しかも、1枚でツルンと着用するのではなく、2枚以上重ねてレイヤード感を出すのがポイントだ。

“ギャル”は、襟ぐりだけではもの足らないのか、ミニスカートが復活(+レースアップのブーツを履いていたりする。しかもベージュ!)ようだが、“ミニ系”の子の間では、「ワンピースカパン(ワンピース+スカパン)」だったり、太めのパンツやエスニック調/和柄のロングスカートだったりと、99年っぽいような「東京フォークロア・スタイル」を形成していた。

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