「重ね着カンカク」のバッグ
マルニやセリーヌなどが牽引した(といわれている)フォークロア人気も2年越し。そのモチーフの中でも、フリンジやヒモ使い、ロングネックレス、ロングカーディガンなどに代表されるような「垂らす」「(ぶら)下げる」「羽織る」といった「身体に重ねるカンカク」がかなり浸透している。
今回取りあげた「ななめ掛けバッグ」は、そのバッグ版。このところずっと定番だったトートバッグの勢いを沈静させるニューアイテムになりそうだ。
共通する「重ねるカンカク」といえるのは、ストラップが長めだったり、かなり太かったり、フタ部分も大きく垂れ下がるデザインであったり、やはりヒモやビーズなどのモチーフが垂れ下がっていたりと、1点服の上に「重ねるように」加えて身につける点だろう。
一方、メンズ系のななめ掛けバッグは、大きめでツィード素材やストーンウォッシュ加工が施されたレザー、アンティーク風のビジョー使い、ボア付きなど、どこか暖かみのあるデザインのものが多い。なかには、毛布のような縮絨素材のものもあり、ニット帽やブーツ、マフラー、ローゲージニットなどと共に、今冬さらに増えそうだ。