第6回「東京発 日本ファッション・ウィーク」開幕

第6回「東京発 日本ファッション・ウィーク」開幕

2008.03.13
その他|OTHERS

東京発 日本ファッション・ウィーク」が3月10日に開幕した。


 第6回「東京発 日本ファッション・ウィーク(JFW=ファッションン戦略会議主催、経済産業省後援、毎日新聞社他協賛)」が3月10日、東京・六本木の「東京ミッドタウン」を主会場に開幕した。

 その中核イベントにあたる「東京コレクション」には、今回、合計44メゾン、45ブランドが参加。うち、10ブランドが初参加で、08〜09年秋冬の新作を披露する。ショーの様子は、ミッドタウンの屋内外に設置された大型ビジョンで中継されるほか、今回は新たに携帯電話のワンセグ動画配信(エリア限定)されている。

 また、プレスやバイヤーだけでなく、一般の人を対象としたスペシャルイベントとしては、今回、ヘアカラーメーカーの大手ホーユーが主催する人気のヘアサロン(afloat、artifata、BLANCO、DADACuBiC、kakimoto arms、k-two、MINX、ZACC)とのコラボレーションイベント「HAIR COLORING SPLASH(ヘアカラーリングスプラッシュ20080)」や、社団法人日本皮革産業連合会(JLIA)による皮革製品やファッションのショー、Johanna ho(ジョアンナ・ホー)のファッションショー、株式会社ユナイテッドアローズらによる「男のキモノ」のトークショーなど盛りだくさん。ジャーナリストやバイヤー、取引先といったビジネスターゲットだけでなく、一般消費者にもアピールしようという試みは日本ならではといえるだろう。

 そのなかから気になったブランドや作品をいくつか紹介したい。

3月10日(月)17:00〜
KAMISHIMA CHINAMI(カミシマチナミ)
前回までのフェミニンな素材感や色使いから
は一転。強さを感じさせる独特の「エレガン
トなゴスロリ・テイスト」となっていた。
3月10日(月)21:30〜
mintdesigns(ミントデザインズ)
前回のコレクションの延長にあるような印象
を受けた同ブランドの今回のテーマは
「TRASH, SLASH and FLASH!」。オリジナル
プリントやレース、リボンなど定番のモチー
フは彩度をアップしたビタミンカラーにな
り、さらにユニークなシュレッダーによるエ
コなフェイクファーの代替モチーフ(?)が
目を引いた。

3月10日(月)

12:00  Hidenobu Yasui(ヒデノブ ヤスイ)   @東京ミッドタウン・ホールB
15:00  MODE ACOTE(モードアコテ)    @原宿クエストホール
17:00  KAMISHIMA CHINAMI(カミシマチナミ)    @ラフォーレミュージアム六本木
18:00  zechia(ゼチア)   @明治神宮外苑聖徳記念絵画館
21:30  mintdesigns(ミントデザインズ)  @東京ミッドタウン・ガレリア2F (salon de shu sanctuary)

3月11日(火)16:00〜
Ne-net(ネネット)
パーカーやスウェットパンツなど、前回より
もカジュアルでスポーティなアイテム・素材
が多かった。後半はウサギなどのマスクでモ
デルの顔を覆うなど、「シュールレアリズム
×ファンタジー」の世界観となっていた。
3月11日(火)17:30〜
UNDER CASTLE(アンダーキャッスル)
インビテーションにロゴ入りのリストバンド
が添付されていた同ブランドは、メンズのア
ンダーウェアをファッション化(アウター化
およびモード化)するのがコンセプト。デザ
イナーの下城新一?カ氏は、BODY STAMP ART
(ボディスタンプアート)の作品が有名な
アーティストでもある。


3月11日(火)19:00〜
matohu(マトフ)
JFWへは今回で3回目の参加となる同ブラン
ド。テーマは「慶長小袖」。定番モチーフで
もある着物のようなコートやワンピースは色
が艶やかになり、独特の「ネオジャポニズ
ム」の世界観が拡がっていた。
3月11日(火)20:00〜
ato(アトウ)
その優れたパターン力が、ファッション業界
の男性を中心に支持されている同ブランド
は、レディス、メンズ同時に発表。「ラン
ジェリー」がテーマのエレガントなレディス
に、テーラードスタイルにボリュームスニー
カーで「スポーツモード・ミックス」なメン
ズが印象的だった。

3月11日(火)

12:00  MIKIO SAKABE(ミキオサカベ)  @東京ミッドタウン・ホールB
13:00  JOTARO SAITO(サイトウジョウタロウ)  @@東京ミッドタウン・ホールA
14:30  support surface(サポートサーフェス)  @時事通信ホール
16:00  Ne-net(ネネット)  @LIQUIDROOM(リキッドルーム)
17:30  UNDER CASTLE(アンダーキャッスル)  @ラフォーレミュージアム六本木
19:00  matohu(マトフ)  @東京ミッドタウン・ホールB
20:00  ato(アトウ)  @東京ミッドタウン・ホールA

3月12日(水)15:00〜
翡翠 HISUI(ヒスイ)
00年SSからブランドを展開している同ブラン
ドの今回のテーマは「#UTOPIA」。頭のてっ
ぺんから足元までニット・オン・ニットのレ
イヤードは、マルチカラーのボーダーで民族
風にまとまっていた。
3月12日(水)18:00〜
YLANG YLANG(イランイラン)
すっかり東京コレクションの主役格となった
同ブランドの今回のテーマは「小宇宙」。
「女性の持つ独特の世界観を表現したかっ
た」とデザイナーの青柳龍之亮氏。レオノー
ル・フィニの絵画にインスパイアされた
「ちょっと強い女性像」を黒のバリエーショ
ンで表現していた。
また、常に生演奏にこだわった音楽は、今回
はピアノの連弾。バルトークのピアノ曲集
「ミクロコスモス(小宇宙)153曲」を抜
粋・アレンジしたもので、会場に一体感をも
たらしていた。


3月12日(水)19:00〜
AGURI SAGIMORI(アグリ・サギモリ)
1985年生まれという今回の東京コレクション
でもっとも若いデザイナー、鷺森アグリ氏に
よる初コレクション。現在、VANTAN(バンタ
ン)デザイン研究所のファッションデザイン
系特別進級クラス「X-SEED (エクシード)」
に在学中で、今後は、2008年に設立された同
研究所のインキュベーション組織「atelierE
-SEED(アトリエ・エクシード)」に所属
し、デザイナーとしての活躍の場を広げてい
く予定だそうだ。
3月12日(水)21:00〜
suzuki takayuki(スズキ・タカユキ)
数年前にコットンガーゼをたっぷりギャザー
状に施したバッグが若者に大ブレイクした同
ブランドは、今回東京コレクション初参加。
コンセプトは「時間と調和」で、生成りと黒
を基調にゴールドをアクセントにしたバルー
ン調の「かわいらしい女性像」が表現されて
いた。

3月12日(水)

12:00  everlasting sprout(エバーラスティング スプラウト)  @東京ミッドタウン・ホールB
13:00  FUMIO(フミオ)  @国立新美術館
14:00  corazon del alma(コラソン・デル・アルマ)  @国立新美術館
15:00  翡翠(ヒスイ)  @新宿高島屋
17:00  Raphus cucu(ラフスクク)  @ラフォーレミュージアム六本木
18:00  YLANG YLANG(イランイラン)  @東京ミッドタウン・ホールA
19:00  AGURI SAGIMORI(アグリサギモリ)  @東京ミッドタウン・ホールB
21:00  suzuki takayuki(スズキタカユキ)  @東京田中千代服飾専門学校

同じカテゴリの記事
同じキーワードの記事
2024_1018~ ストリートファッション1980-2020 定点観測40年の記録 アマゾンで購入 楽天ブックスで購入
YOOX.COM(ユークス)