JAPAN FASHION WEEK in TOKYO
2009 Spring/Summer Collection
G.V.G.V(ジーヴィージーヴィー)
9月4日(木)21:00〜@恵比寿ガーデンホール
「G.V.G.V(ジーヴィージーヴィー)」は、代官山や渋谷でセレクトショップ「grapevine by K3(グレープヴァインバイケイスリー)」を展開する有限会社ケイスリーが運営するレディースブランド。1999年の設立以来、デザイナーのMUG(マグ)さんが手がける、フェミニンとマスキュリンが同居するデザインが、20〜30代の女性に広く支持されている。2003年から東京コレクションに参加しており、2007年には新宿高島屋にオンリーショップをオープンした。
今回のテーマは「スーパーモデル時代の女の人」。ハードなエレクトロミュージックにのって、蛍光灯に照らされた煌々と明るいランウェイに颯爽とモデルが登場する。あごのラインで切り揃えたボブヘアや、ショッキングピンクのアイラインと口紅が力強く、どこかマネキンのような印象だ。
ぴったりと体にフィットするボディコンシャスなドレスを中心に、肩パット入りのジャケットや、ハイウエストのスカートやパンツなど、90年前後を彷彿とさせるルックが多数登場。ウエストシェイプされたシルエットや体が締まって見えるようなライン使いなど、構築的なシルエットを提案。透け感や光沢感のある素材を使うメゾンが多い中、同メゾンではほとんどのアイテムをマットな質材で統一。ライクラなどストレッチ素材を用い、フィット感にこだわった、体を強調したコレクションとなった。ヌーディーなスキンカラーをベースに、黒やショッキングピンク、赤、ブルーなどのヴィヴィッドカラーを差し色にしたアイテムが目立った。
「日本の色はベージュと黒。ヌーディカラーは女性の肌の美しさを、黒は女性の力強さを表しています」(MUGさん)。
レギンスやドレスにはアフリカのタトゥトライバルをモチーフにしたプリミティブな柄を起用。また、鳩目がたくさん付いたレースアップのミニスカートや、腰から裾までジップが付いたパンツ、肩にゴールドのスタッズが付いたジャケットなど、メタルパーツを多用しているのも特徴である。
「長い間フェミニンなトレンドが続いていたので、反対のものを作りたかったんです。エッジさ、シャープさ、強さなど、自分が考える今の女性に必要な要素を表現しました」(MUGさん)。
今回の東京コレクションでは「フィジカル」「体」「骨格」「細胞」など、“体”に関連するテーマで作品を発表するメゾンが多いが、同メゾンはよりヌーディに、女の人の光と陰で“体”を表現。シャープで強い90年代的な女性像を提案していた。
取材・文/『ACROSS』編集部
レポート
2008.09.10
ファッション|FASHION
東京コレクションレポート_G.V.G.V(ジーヴィージーヴィー)
ボディコン×ヌーディーカラーの90’sスタイル
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