カラバリの次は柄バリ! モチーフと化したボーダー柄。
〜変わらない大きなトレンドは成熟の証し?!
雨天のため、第2土曜日(6月13日)の実施となった第342回目の定点観測。注目したマストレンドは、「女性柄もの着用、うちボーダー柄」だ。
大きな定義の「柄もの」といえば、ここ数年(00年代後半)の大きなトレンドの柱となっていることは、もう何度も報告してきた。もっともマス化したのは誰もが取り入れやすい小花柄で、同じく大きなトレンドの柱となっている「ミニ丈+レギンス」というシルエットを形成するスカートやワンピースも、そのほとんどが黒や茶色地の小花柄だったのは記憶に新しい。
あまりに流行ると、イチ抜けた、という人が出てきて、徐々に減少しすたれていくのがファッションの本来の語意でもある<流行>。街ゆく女性がやたらと被った小花柄人気もひと段落。代わりに、ペイズリー柄や草木柄、トライバル柄、ストライブ、ギンガムチェックなどが浮上しており、色もカラフルミックスだったものから、モノトーン調へとシフトしているようだ。
そんななか、急浮上しているのに、被り感がない超定番柄ともいえるボーダー柄に注目。今回のカウントアイテムとした。
ボーダー柄の着用がもっとも多かったのは渋谷の12.4%(N=1,321)。次いで原宿の8.3%(N=2,086人)、新宿の6.9%(1,513人)という順となった。
ちなみに、「柄もの」は、多かった順に、原宿35.2%、新宿35.0%、渋谷28.0%となっており、原宿や新宿は、小花柄から大きめの花柄、絵画のような柄、チェック柄など、バラエティ化しつつ、相変わらずのシルエットで相変わらず柄、という結果となった。
ファッショントライブ別にみると、『NYLON』系からギャル系が混ざったストリートミックス系の20代にはアメカジ/スクールのトレンドからの青×赤の星条旗カラーを用いたボーダー柄が人気。アイテムではロングTシャツ(丈がロング)がもっとも多く、ワンピースとしての着用も。+デニム&ヒール靴でアメリカンガール/ポップガールなスタイルとなっていた。
ギャル系は、白×黒または白×グレーのロングTシャツにデニムのショートパンツ+ジャケット+レギンスや、胸元にメタルプリントが施されていたり、+大ぶりのアクセサリー、ゴールドやキラキラするアイテムでロックテイストのスタイルが台頭。レースやサテンのリボン、チェーンネックレスの重ね付けなど、80sのマドンナ風なスタイルも浮上していた!
また、『sweet』系には、ひらミニにボーダートップスをインして、太いゴムのベルトでウエストマークするスタイルが早くも浸透。『InRed』系になると、セントジェームス風のボーダートップスにコットンボトムスでリラックス感あるナチュかわスタイルを形成していた。
一方、モード好きの若者に人気のバイヤス使いのモノトーンのボーダーのたっぷりとしたシルエットのトップスは、裾に向かってボーダー柄が波打ち、ボーダーというよりストライプ柄のような印象。ギャルソンのプレイのように胸元にワンポイント付いていたり、ワッペン風のものや花などの別のテイストの柄がその上に重なっているなど、ボーダー柄をベース(地柄)に、<柄オン柄(柄のレイヤード)>のものも多数登場しており、その多くは、ドメスティックブランドから多くリリースされているよう。
さて、テレビや雑誌、業界紙誌などでは、「今夏のトレンドはマリン!」とされていたが、実際に街、ストリートでは、それをきちんとルールで着こなしているのは40代くらい! 実は今秋冬に流行る(であろう)ヒョウ柄や迷彩柄も同様。今春夏の延長で、今秋冬も、ミニスカート+足にょっきりのシルエットやワンピースやデザイントップスなどのアイテムは春夏(というか、本当は08/09AW以来)と同じままで、色や素材、そして柄が違うものでの展開するのがトレンドとなっているようすが伺えた。
「カラバリの次は柄バリ!?」、というのはジョークではなく、いよいよもって00年代を牽引してきた<フェミニン/かわいい/女らしい>というキーワードで説明されるひとつの大きな潮流が終盤を迎えつつあることが確認された6月の街頭観察&撮影&デプスインタビュー調査となった。
渋谷地点
■まちのようす:代々木公園でバングラディシュ・フェスティバルが開催されていた関係か、エスニック系ナチュラルスタイルのカップルが目立った。また、40〜50代のエレガンス&ビューティなプレシャス世代の姿もみられ、賑わっていた。
まちの色としてはモノトーンモードVSカラフルポップに二分。パルコ前ではフジロックの前売り券の発売キャンペーンが開催されており、設置されたモニターからレッチリが流れると徐々に<オンガクのニオイのする>カップルやファミリーなどが集まっていて、なんだか90sブーム到来の予感。
■カウントアイテム柄もの着用、うちボーダー柄;
12.4%と3地点中ボーダー柄のアイテムの着用率がもっとも高かった渋谷地点。ティーンズから20代、30代、40代、50代と年齢やファッショントライブ、実は男性も。と、ボーダー柄を着用する人があまりに多く、インタビュー対象者を絞るのが難しかった。
なかでも多かったのはモノトーンのボーダーで、ギャル系にはロックテイスト、ストリート系にはフレンチカジュアル風、ポイント系ともいえるようなレイヤード好きのストリート系にはカットソーワンピースやベアトップ、バッグやソックス、レギンス・タイツなどボーダー柄の小物が支持されていた。
ボーダー自体に注目すると、一部だけボーダーのもの、マルチカラーのボーダー、ボーダー部分の幅が広いものから細い線上のものまでなど、モチーフとしてのボーダーが多用されているようすが伺えた。
■ズームアップアイテム(1):ニューウェーブ・スニーカー;
男性は08年10月に取り上げた時と同じように、ヒップホップ系/B系と全身カラフルなギャラクシー系の子がメタリックや蛍光カラーのハイカットスニーカーを着用。女性は、モノトーンで服をまとめたなかに足下だけ差し色/差しアイテムとしてカラフルなハイカットスニーカーを着用し、<脱フェミニン/かわいい>コーディネートを意識しているようすが伺えた。
■ズームアップアイテム(2):シャツ&ベルト
平日には多数見られた同スタイルは、土曜日はなかなか見つけられず苦戦。+白のクロップトパンツの40代以上のマダムの休日スタイルとして、茶系やグリーン、シャンブレーのロングシャツにレザーのベルトをルーズに合わせるスタイルが目立ったものの、20代〜30代にはロングシャツをまんまビッグめのシルエットでリラックス感あるスタイルで着用するスタイルが目立った。
■ボリューム化していたアイテムやスタイル:
ワンピース+太ベルト、男性のロールアップ、ストローハット(もうかなりのマストレンドアイテムに)、サファリ風の柄、フリル付きアイテム、リボン付きアイテム、蛍光カラーアイテム、男性の柄シャツ、女性のショートヘア、ウエッジサンダル、かごバッグ、ラメ付きアイテム、カチューシャなど
■今後注目したいアイテムやスタイル:
男性ロングヘア、男性ボブヘア、レトロなヘアアクセ、スリング、レイバン風サングラス、金髪、フライタグ、オーバーオール、ロングスカートなど
まちの色としてはモノトーンモードVSカラフルポップに二分。パルコ前ではフジロックの前売り券の発売キャンペーンが開催されており、設置されたモニターからレッチリが流れると徐々に<オンガクのニオイのする>カップルやファミリーなどが集まっていて、なんだか90sブーム到来の予感。
■カウントアイテム柄もの着用、うちボーダー柄;
12.4%と3地点中ボーダー柄のアイテムの着用率がもっとも高かった渋谷地点。ティーンズから20代、30代、40代、50代と年齢やファッショントライブ、実は男性も。と、ボーダー柄を着用する人があまりに多く、インタビュー対象者を絞るのが難しかった。
なかでも多かったのはモノトーンのボーダーで、ギャル系にはロックテイスト、ストリート系にはフレンチカジュアル風、ポイント系ともいえるようなレイヤード好きのストリート系にはカットソーワンピースやベアトップ、バッグやソックス、レギンス・タイツなどボーダー柄の小物が支持されていた。
ボーダー自体に注目すると、一部だけボーダーのもの、マルチカラーのボーダー、ボーダー部分の幅が広いものから細い線上のものまでなど、モチーフとしてのボーダーが多用されているようすが伺えた。
■ズームアップアイテム(1):ニューウェーブ・スニーカー;
男性は08年10月に取り上げた時と同じように、ヒップホップ系/B系と全身カラフルなギャラクシー系の子がメタリックや蛍光カラーのハイカットスニーカーを着用。女性は、モノトーンで服をまとめたなかに足下だけ差し色/差しアイテムとしてカラフルなハイカットスニーカーを着用し、<脱フェミニン/かわいい>コーディネートを意識しているようすが伺えた。
■ズームアップアイテム(2):シャツ&ベルト
平日には多数見られた同スタイルは、土曜日はなかなか見つけられず苦戦。+白のクロップトパンツの40代以上のマダムの休日スタイルとして、茶系やグリーン、シャンブレーのロングシャツにレザーのベルトをルーズに合わせるスタイルが目立ったものの、20代〜30代にはロングシャツをまんまビッグめのシルエットでリラックス感あるスタイルで着用するスタイルが目立った。
■ボリューム化していたアイテムやスタイル:
ワンピース+太ベルト、男性のロールアップ、ストローハット(もうかなりのマストレンドアイテムに)、サファリ風の柄、フリル付きアイテム、リボン付きアイテム、蛍光カラーアイテム、男性の柄シャツ、女性のショートヘア、ウエッジサンダル、かごバッグ、ラメ付きアイテム、カチューシャなど
■今後注目したいアイテムやスタイル:
男性ロングヘア、男性ボブヘア、レトロなヘアアクセ、スリング、レイバン風サングラス、金髪、フライタグ、オーバーオール、ロングスカートなど
原宿地点
■まちのようす:相変わらずフォーエバー&H&Mを目当てとする来街者でごった返していた原宿地点。八千代銀行前では、店で回収したジーンズを501円で販売し、売上をエイズ募金に寄付する、というリーバイスのチャリティイベント「FOREVER BLUE(フォーエバー・ブルー)」が催され、20代後半〜30代のカップルの行列ができていた。それにしても<FOEVER>という単語はサスティナブルの意味と重なるのか、今年のトレンドワードになりそうな勢いだ。
■カウントアイテム柄もの着用、うちボーダー柄;
女性柄アイテムの着用率がもっとも高かった原宿地点。多かった順に大きめの花柄、絵画のような柄、インテリアファブリックのような柄、チェック柄、そしてボーダー柄。ボーダーの幅は細めのものが多く、ロックというよりはナチュラル感あるモノトーンスタイルとなっていた。アイテムでは、相変わらず、ワンピース+レギンス(七分丈)が圧倒的に多く、ぺたんこサンダルやローヒールなどリラックス感あるスタイルが目立ったのは、表参道という場所柄か。
一方、ナチュラル&シンプルなだけでなく、サロペットのインナーとして着用されたキャミソールやマルチカラーのボーダーなど、ガーリーやボーイッシュなど、いろいろなスタイルに取り入れられていた。
■ズームアップアイテム(1):ニューウェーブ・スニーカー;
原宿地点ではいちばん早く撮影もインタビューも取れたのがこのニューウェーブ・スニーカー。08年10月に取り上げた時よりも確実にマス層に浸透しており、ストリート系やギャル系の20代の女性の着用も増えていた。
色や柄が派手なビッグTシャツにプラスするポップな80sコーディネートや、ナチュラル系の服装をハイテクな足下でハズしとしたミックスコーディネートなど、ともに<脱フェミニン/ユルかわ>なファッションへとシフトしているようすが伺えた。
■ズームアップアイテム(2):シャツ&ベルト
ベルト着用やウエストマークのスタイルは予想以上に早く浸透しており驚いたが、+シャツとのコーディネートはアラサーやオーバー40sなど、アダルト層の休日スタイルが目立った。いかにも『BAILA』というOLさんのきちんと感あるカジュアルダウンスタイルとしては、実は最初からベルトがセットされているのでは、と思われるスカートのシャツインスタイルが多かった。
■ボリューム化していたアイテムやスタイル:
オフショルダーTシャツ、ミニ丈スカート、ベルト、ウエッジソールサンダル、ウエストマーク、オープントゥサンダル、かごバッグ、帽子+まとめ髪、ストローハット、男性のボブヘア、男性のロールアップなど
■今後注目したいアイテムやスタイル:
箔プリントのTシャツ、ビッグシルエットのTシャツ/カットソー、コーディネートワンピ(最初からレイヤードしたデザインのワンピース)、サルエルパンツ、ケミカルジーンズ、ヌーディなワンピース、パステルカラー、アウトドアファッションなど
■カウントアイテム柄もの着用、うちボーダー柄;
女性柄アイテムの着用率がもっとも高かった原宿地点。多かった順に大きめの花柄、絵画のような柄、インテリアファブリックのような柄、チェック柄、そしてボーダー柄。ボーダーの幅は細めのものが多く、ロックというよりはナチュラル感あるモノトーンスタイルとなっていた。アイテムでは、相変わらず、ワンピース+レギンス(七分丈)が圧倒的に多く、ぺたんこサンダルやローヒールなどリラックス感あるスタイルが目立ったのは、表参道という場所柄か。
一方、ナチュラル&シンプルなだけでなく、サロペットのインナーとして着用されたキャミソールやマルチカラーのボーダーなど、ガーリーやボーイッシュなど、いろいろなスタイルに取り入れられていた。
■ズームアップアイテム(1):ニューウェーブ・スニーカー;
原宿地点ではいちばん早く撮影もインタビューも取れたのがこのニューウェーブ・スニーカー。08年10月に取り上げた時よりも確実にマス層に浸透しており、ストリート系やギャル系の20代の女性の着用も増えていた。
色や柄が派手なビッグTシャツにプラスするポップな80sコーディネートや、ナチュラル系の服装をハイテクな足下でハズしとしたミックスコーディネートなど、ともに<脱フェミニン/ユルかわ>なファッションへとシフトしているようすが伺えた。
■ズームアップアイテム(2):シャツ&ベルト
ベルト着用やウエストマークのスタイルは予想以上に早く浸透しており驚いたが、+シャツとのコーディネートはアラサーやオーバー40sなど、アダルト層の休日スタイルが目立った。いかにも『BAILA』というOLさんのきちんと感あるカジュアルダウンスタイルとしては、実は最初からベルトがセットされているのでは、と思われるスカートのシャツインスタイルが多かった。
■ボリューム化していたアイテムやスタイル:
オフショルダーTシャツ、ミニ丈スカート、ベルト、ウエッジソールサンダル、ウエストマーク、オープントゥサンダル、かごバッグ、帽子+まとめ髪、ストローハット、男性のボブヘア、男性のロールアップなど
■今後注目したいアイテムやスタイル:
箔プリントのTシャツ、ビッグシルエットのTシャツ/カットソー、コーディネートワンピ(最初からレイヤードしたデザインのワンピース)、サルエルパンツ、ケミカルジーンズ、ヌーディなワンピース、パステルカラー、アウトドアファッションなど
新宿地点
■まちのようす:今月も、バギーを押すオシャレなアラサーファミリーや『BAILA』と『ゲイナー』な30代のカップルが目立った新宿地点。ギャル男と『sweet』系のカップルの他、ルミネでは買い物をする『sweet』系〜『BAILA』系大学生/OLで賑わっていた。
■カウントアイテム柄もの着用、うちボーダー柄;
10代〜60代、70代と幅広い来街者で賑わう新宿らしく、ボーダー柄のアイテム着用者も百花繚乱。誰もが取り入れられる馴染みのある柄として、子どもから大人、お年寄りまで気軽に(?)支持されていた。
そんななか、ファッショントライブ別にみると、ギャル系には白×黒または白×グレーのロングTシャツ+デニムのショートパンツ+ジャケットまたはベストというスタイルが一般化。+黒やグレーのレギンスでロックテイストに着こなす姿が目立った。
『sweet』系には、ボーダーのTシャツをひらミニにインして+ベルトでウエストマークするガーリーなスタイルが人気。『InRed』系には、セントジェームス風のボーダーTシャツにカーゴパンツ、ボーイフレンドデニム、オーバーオールなどの裾をロールアップしたリラックス感溢れるスタイルが多かった。
一方、20代〜30代のヤングママには、同じくセントジェームス風、または無印系のボーダーに七分丈のクロップトパンツを合わせた『VERY』なスタイルが目立った。
■ズームアップアイテム(1):ニューウェーブ・スニーカー;
08年10月に取り上げた時はメッセンジャーとかスポーツ好きな男性、ストリート系の男性が多かった同アイテムだが、それから半年後の09年6月は、モード系や女性へと浸透。上品なスタイルをスポーツテイストでカジュアルダウンするスタイルが支持されていた。
男性はジーンズやチノパンのロールアップにボリューム感あるハイテクスニーカーでアメカジスタイル。今春新しいのは、例えば、ナイキのマークの部分にスワロフスキーが施されているものや、95年に大ブレイクしたナイキエアMAXの復刻版や、リーボックのポンプフューリーなど、カラフルで無骨なデザインのものが、ワンピースやひらミニの女子にも着用されている点で、新宿地点でも、<かわいい>というテイストが、フェミニンで女らしいだけでなく、<元気で快活>な要素が加わり変化しているようすが伺える。
■ズームアップアイテム(2):シャツ&ベルト
おそらくOLさんの通勤着として浸透しているスタイルなのだろう。平日のプレサーベイではたくさん見かけた同スタイルだが、実査日には少なく新宿地点でも苦戦。多かったのは、白コットンのシャツにちょっと下の位置でベルト+白のクロップトパンツ&サンダルで清原亜希さん風の『VERY』『STORY』な上品カジュアルスタイルを形成していた。
一方、数は少なかったが、ギャル系のあいだでピンストライプのビッグシャツの胸元を大きく開いて着用+デニムのショートパンツというセクシースタイルが浮上。白肌よりもブロンズ肌が似合いそうなスタイルで、今夏サンタンブームを牽引する?!
■ボリューム化していたアイテムやスタイル:
ひらミニ+ウエストマーク、男性のハーフパンツ、男性のロールアップ、ベアトップデザインのボディコンワンピース、プレシャス世代のコスチュームジュエリー、グラディエーターサンダル、素足、ヌーディストッキング、(なんとなくジージャン)、シャンブレー、薄い色のデニムなど
■今後注目したいアイテムやスタイル:
男性のボブヘア、男性の刈り上げヘア、エコ柄Tシャツ、背中出しスタイル、ヌーディサンダル、ワンショルダー、白パンツ、白デニム、シャツの前を結ぶスタイル、Gジャンのカットオフスタイル、おでこ出しのアレンジ、太眉など
■カウントアイテム柄もの着用、うちボーダー柄;
10代〜60代、70代と幅広い来街者で賑わう新宿らしく、ボーダー柄のアイテム着用者も百花繚乱。誰もが取り入れられる馴染みのある柄として、子どもから大人、お年寄りまで気軽に(?)支持されていた。
そんななか、ファッショントライブ別にみると、ギャル系には白×黒または白×グレーのロングTシャツ+デニムのショートパンツ+ジャケットまたはベストというスタイルが一般化。+黒やグレーのレギンスでロックテイストに着こなす姿が目立った。
『sweet』系には、ボーダーのTシャツをひらミニにインして+ベルトでウエストマークするガーリーなスタイルが人気。『InRed』系には、セントジェームス風のボーダーTシャツにカーゴパンツ、ボーイフレンドデニム、オーバーオールなどの裾をロールアップしたリラックス感溢れるスタイルが多かった。
一方、20代〜30代のヤングママには、同じくセントジェームス風、または無印系のボーダーに七分丈のクロップトパンツを合わせた『VERY』なスタイルが目立った。
■ズームアップアイテム(1):ニューウェーブ・スニーカー;
08年10月に取り上げた時はメッセンジャーとかスポーツ好きな男性、ストリート系の男性が多かった同アイテムだが、それから半年後の09年6月は、モード系や女性へと浸透。上品なスタイルをスポーツテイストでカジュアルダウンするスタイルが支持されていた。
男性はジーンズやチノパンのロールアップにボリューム感あるハイテクスニーカーでアメカジスタイル。今春新しいのは、例えば、ナイキのマークの部分にスワロフスキーが施されているものや、95年に大ブレイクしたナイキエアMAXの復刻版や、リーボックのポンプフューリーなど、カラフルで無骨なデザインのものが、ワンピースやひらミニの女子にも着用されている点で、新宿地点でも、<かわいい>というテイストが、フェミニンで女らしいだけでなく、<元気で快活>な要素が加わり変化しているようすが伺える。
■ズームアップアイテム(2):シャツ&ベルト
おそらくOLさんの通勤着として浸透しているスタイルなのだろう。平日のプレサーベイではたくさん見かけた同スタイルだが、実査日には少なく新宿地点でも苦戦。多かったのは、白コットンのシャツにちょっと下の位置でベルト+白のクロップトパンツ&サンダルで清原亜希さん風の『VERY』『STORY』な上品カジュアルスタイルを形成していた。
一方、数は少なかったが、ギャル系のあいだでピンストライプのビッグシャツの胸元を大きく開いて着用+デニムのショートパンツというセクシースタイルが浮上。白肌よりもブロンズ肌が似合いそうなスタイルで、今夏サンタンブームを牽引する?!
■ボリューム化していたアイテムやスタイル:
ひらミニ+ウエストマーク、男性のハーフパンツ、男性のロールアップ、ベアトップデザインのボディコンワンピース、プレシャス世代のコスチュームジュエリー、グラディエーターサンダル、素足、ヌーディストッキング、(なんとなくジージャン)、シャンブレー、薄い色のデニムなど
■今後注目したいアイテムやスタイル:
男性のボブヘア、男性の刈り上げヘア、エコ柄Tシャツ、背中出しスタイル、ヌーディサンダル、ワンショルダー、白パンツ、白デニム、シャツの前を結ぶスタイル、Gジャンのカットオフスタイル、おでこ出しのアレンジ、太眉など