■今回注目したアイテムやスタイル・カウントアイテム(今もっとも幅広い層に支持されているアイテムやスタイル):
女性足首マーク靴、うち、グラディエーター
■ズームアップアイテム(来月以降にもっと流行りそうなアイテムやスタイル、または今だけの瞬間的に流行っているアイテムやスタイル)
1)ショート丈トップス
2)金髪
■今回注目したアイテムやスタイル・カウントアイテム(今もっとも幅広い層に支持されているアイテムやスタイル):
女性足首マーク靴、うち、グラディエーター
■ズームアップアイテム(来月以降にもっと流行りそうなアイテムやスタイル、または今だけの瞬間的に流行っているアイテムやスタイル)
1)ショート丈トップス
2)金髪
しかし、そこは「トレンドを先取りしたい!」という消費者の多い街=渋谷ということか、最高気温35.9℃のなか、早くもファーのベストや毛足がぼうぼうに長いファーブーツの着用者が予想以上に観察された。
そんななか、今回のメインのトレンドテーマとした「グラディエーター」は、00年代のファッショントレンドの特徴のひとつでもある、「トレンド2・3年越し現象=ひとつのトレンドが2年、3年かけてエキスパンドするように浸透する」というメカニズムに乗っ取って目下流行増幅中のアイテムの代表格。過去に測定した着用率のデータとの比較を試みることにした。
グラディエーターの定義は、「幅数センチのストラップを2本以上足首に巻き付けたような靴。色やデザイン、ヒールの有無は問わない」とした。また、その上位概念として、近年支持率の高いショートブーツ/ブーティやハイカットスニーカーなどの総称「足首に何らかのストラップが施されていたり、足首を覆うような靴すべて=足首マーク靴」と設定し、13:30〜14:30の1時間、渋谷(パルコパート1前)、原宿(千疋屋前)、新宿(紀伊國屋書店本店前)でカウント調査を行った。
結果は、足首ストラップ靴は、新宿地点の22.5%がもっとも多く、グラディエーターは原宿地点の15.2%がもっとも多い結果となった。
定点観測で最初にグラディエーターを取り上げたのは2008年6月のこと。それ以前のブーツの大ブームを受けて、「夏でも履けるブーツのようなもの」として、ロング丈のものが流行したのは記憶に新しい。⇒参照:2008年6月実施「女性ストラップ靴、うちストラップ・ヒール靴」(www.web-across.com/observe/cnsa9a0000015axt.html)当時のグラディエーターは、ロング丈で、ブーツのように覆っていた部分がストラップ状の骨格のようになっているデザインのものが多かったのである。
翌2009年は7月に「足首マーク靴、うちグラディエーター・サンダル」(www.web-across.com/observe/cnsa9a000003r0tt.html)として取り上げたが、「ロック」や「強い女性」をイメージするファッションがトレンドとなり、色が黒になり、丈が短くなり、ビジューが施された華やかなものが増加。当時の着用率は、足首マーク靴が、渋谷で13.2%、原宿が20.7%、新宿が19.2%。グラディエーター・サンダルの着用率は、渋谷が5.5%、原宿が12.9%、新宿が5.5%という結果だった。
そして、2010年9月は、着用率は2009年に比べると全体的に3%〜13%以上も増えていることが判明。デザイン的には、つま先とかかとだけがあいたものや、足首部分はすっぽり覆われていてつま先だけがあいているもの、フリンジが施されたミネトンカ風のものなど、季節の変わり目を繋ぐデザインと、足の甲部分が覆われているマニッシュなデザインのものを中心に、10月に売れそうなアイテムであることが考察された。
各地点の着用率は以下の通り。
■渋谷:
・女性 n=852人
・女性足首ストラップ靴着用 136人(16.0%)
・うち、グラディエーター 93人(10.9%)
■原宿:
・女性 n=1,811人
・女性足首ストラップ靴着用 476人(26.3%)
・うち、グラディエーター 275人(15.2%)
■新宿:
・女性 n=1,194人
・女性足首ストラップ靴着用 269人(22.5%)
・うち、グラディエーター 91人(7.6%)