これはUAのライセンス事業の一環で、同社初の住宅事業となる。第一弾は、東京都江東区の豊洲駅や東雲駅などから徒歩11分の場所にあるタワーマンション「プラウドタワー東雲キャナルコート」で、インテリアオプションを販売する。2012年4月、今回の取り組みを展開したショールームが豊洲駅徒歩圏の販売センターにてオープンした。
ロケーションとなる東雲キャナルコートは、UR都市機構、野村不動産や三菱地所などの民間事業者、建築家によって開発された街。「プラウドタワー東雲キャナルコート」は、地上52階・地下2階建て(一部地上2階建て)、総戸数は600戸。間取りは1LDK+DEN〜3LDK+DEN(専有面積は64.08〜87.42平米)、販売価格/戸は4300万円台〜7100万円台(100万円単位)。(※掲載の情報は未分譲区画に対する数字)東日本大震災後に地盤改良工事の範囲を拡大した液状化対策や、防災倉庫を9カ所設置するなど防災対策に配慮。雨水利用などのエネルギー対策も整えられており、都が定める「東京都マンション環境性能表示制度」(2009年度基準)において、都内初となる5項目評価すべて3つ星を獲得したマンションである点にも注目したい。
今回のコラボレーションのきっかけは、2009年頃に野村からUAにアプローチしたことから。もともとUAは“新しい日本の生活文化の規範となる価値観を創造し続ける”という理念があり、住空間への進出に興味を持っていた。また、「世界一の時間へ」を合言葉に上質な住空間を創造する野村と、上質なファッションや店舗空間を提案するUAの細部までこだわったものづくりに取り組むクラフトマンシップが両社に共通しており、共鳴したことから実現に至った。
ディレクションは、UAのクリエイティブ・ディレクターである鴨志田康人さん(54歳)が担当。鴨志田さんはUAの一号店から内装設計に携わった人物で、そのノウハウを住空間づくりに反映させていくという。