津波被害にあった農地で綿を栽培、紡績から商品化・販売を参加各社が共同で展開する「東北コットンプロジェクト」。当サイトでは活動の立ち上がりから、畑の草取り、収穫イベントと、継続して注目してきた。その後、収穫した綿は参加企業の紡績会社で紡績され、アパレル企業が製品化し、商品として販売されることになった。種蒔きから約1年、初めて目に見えるかたちになったのである。
東京ミッドタウンで行われた製品発表イベントでは、生産農家や、地元農業高校の高校生がモデルとなって製品を身にまとい、スタイリングしたアパレルチームメンバーとともに登場するという「東北コットンランウェイ」が行われた。生産者と製造、小売りが共に取り組む当プロジェクトを表すイベントだった。
筆者は初期から継続的に取材を続けているので、製品化に至るまでの経緯をレポートしたい。