1973年6月、渋谷公園通りにオープンした渋谷パルコは今年が40周年のメモリアルイヤー。これを記念して、パルコに縁のあるクリエイターを集めた展覧会「シブパル展。」がパルコミュージアム(渋谷パルコPART1・3F)で開催されている。本展は「コラボレーション」をテーマに、広告、写真、アート、イラスト、デザインなどのジャンルで活躍するクリエーターが6組のタッグを組んで、今回限りのコラボレーション作品を制作。約80坪の会場内をそれぞれの展示ゾーンに分け、作品を展示している。
本展への参加アーティストは、広告やエンタテインメントなどでパルコと何らかの縁があるクリエイターばかりだ。パルコ創業の70年代から2013年の現在まで、パルコが渋谷から発信してきたアートやデザイン、エンタテインメントなど、ポップカルチャーの各フィールドからクリエイターたちがピックアップされている。
展示の手法は平面作品の展示からインスタレーション風の小部屋、観客参加型のアトラクション的なものまで、バラエティに富んだ内容だ。以下、6組のコラボレーションを紹介しよう。
■井上嗣也 × 箭内道彦
1980年代にパルコの広告を手がけてきたアートディレクター・井上嗣也さんと、2000年代以降にパルコのキャンペーンビジュアルなどを担当している箭内道彦さんによる、世代を超えたコラボレーションが実現。「Brother Sun, Sister Moon」というテーマのもと、箭内さんの言葉をベースに井上さんが制作したグラフィック作品をポスターという形で具体化した。
■山口はるみ × 植原亮輔
創世記のパルコ広告のアートワークで人気を博したイラストレーター山口はるみさんと、国内外のデザインアワードで数々の受賞暦を持つ、気鋭のアートディレクター植原亮輔(kigi)さんによるインスタレーション。1977年に山口さんがパルコのサマービジュアルとして描いた作品「プール」を、植原さんがドットシールという独自の表現手法で再構築。
■蜷川実花 × チームラボ
フォトグラファー、映画監督、ミュージックビデオのディレクションなど様々なジャンルで幅広く活躍する蜷川実花さんと、ウルトラテクノロジスト集団・チームラボのコラボレーション。チームラボによるプロダクト「teamLabCamera(チームラボカメラ)」を、蜷川さんのイメージを組み合わせたオリジナルバージョンに進化させたもの。
※撮影された画像は、以下に随時掲載されていく。
■田名網敬一 × 伊藤桂司
デザイン、イラストレーションなど平面作品から、アニメーションや実験映画まで幅広い活動を今もなお精力的に続ける田名網敬一さんと、パルコギャラリーでの個展開催やパルコの広告のアートワークなどを手掛けたアーティスト・伊藤桂司さんが合作でコラージュ作品を制作。本企画だけの最新作品となる。
■大宮エリー × 浅田政志
脚本家、コピーライター、映画監督とジャンルを超えて活躍し、造形と言葉の“体験型”展覧会「思いを伝えるということ」展・「生きているということ」展をパルコで開催した大宮エリーさんが、第34回木村伊兵衛写真賞を受賞した人気写真家・浅田政志さんと「言葉と写真の十番勝負」で対戦するというインスタレーション。
■みうらじゅん × リリー・フランキー
マイブームやゆるキャラブームをはじめポップカルチャーとサブカルチャーの枠を超えるジャンルレスな活動を展開するイラストレーター・みうらじゅんさんと、イラストレーター、エッセイスト、ミュージシャン、俳優など、これもまた幅広いフィールドで活躍するリリー・フランキーさん。『週刊SPA!』で2人が連載する「グラビアン魂」を素材とした展示を制作。