アクセサリー・パーツ・ショップの「貴和製作所」が、05年2月25日にリニューアルしたラフォーレ原宿3Fにオープンし話題を呼んでいる。
「アクセサリーに限らず、洋服のリメイクなど、もっとモノづくりが好きな人の幅を拡げたいという気持ちがあります」と言うのはラフォーレ原宿店店長兼プレスの岡美音子さん。
アクセサリー作りが趣味という人の間では浅草橋のアクセサリーパーツの問屋としても有名な同店だが、「モノづくりの概念」そのものを拡げようと04年11月に裏原宿に路面店をオープン。05年3月にフロアを増床した。
きっかけは浅草橋本店の上顧客でもあった、クリエーターの青木むすびさん。ラフォーレ原宿本体のリニューアルにも関わっていた青木さんの仲介もあり、今回同店への出店となったのだそうだ。
コンセプトをはじめ、内装や什器など、すべて青木さんのプロデュースによるもので、テーマは「工房&ガレージ」。約6,000種類のアクセサリー・パーツが極めて女性的であるのに対し、錆び付いた鉄の色とコンクリートむき出しの床面などは男性をイメージしたのだそうだ。アイコンとして、雄々しい角と潤んだ瞳の相反するイメージの「シカ」を起用しており、「強さとその中の優しさ」というコンセプトを表現している。
「店舗面積は約30坪。本店に比べると限られた品揃えになっています。ビーズのように手のこんだ作品を作る材料よりも、ラインストーンやパール、ターコイズなどの半貴石、作りやすい、扱い易いパーツが人気ですね」と言う岡さんの首もとにも、大粒のシャンデリアパーツをふんだんに使った、お手製のネックレスが輝いていた。実は、某女性誌に掲載されていたものをマネして作ってみたのだとか。
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客層は、平日の午前中は30代、40代の主婦層、午後からは、近隣に勤務するアパレル関係者をはじめ、スタイリストやそのタマゴ、ファッション関係の学生などとかなり幅広い。女性だけでなく、若い男の子も多いのはラフォーレ原宿店ならではだそうだ。
「どうしてもイメージにあう商品がない時は、より専門的な裏原宿のお店をご紹介しています」(岡さん)というように、裏原宿店への誘導的な役割もあるようだ。
ここ数年、全国各地でセレクトショップが増加するなか、各ショップで取り扱われる小物類は意外とバリエーションが少なく、「自分のイメージするアクセサリーがなかなか見つからない」と嘆くオシャレ上級者も少なくない。とくに、アーティストによる個性的なアクセサリーやジュエリーが、スーパーブランドのジュエリーと人気を二分するようになっている今、オシャレ上級者がよりオリジナリティを求める傾向にあるのは当然のことだろう。注目すべきは、その「おしゃれ上級者」に、ファッションのプロもアマも、その中間にある人も含む、東京・渋谷、原宿というファッション・マーケットの存在かもしれない。
取材・文/苫米地香織(フリーラーター)+『WEBアクロス』編集室
貴和製作所 ラフォーレ原宿店
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前1-11-6
ラフォーレ原宿3F
TEL/FAX 03(5775)4050
URL http://www.kiwa-inc.co.jp
貴和製作所・ラフォーレ原宿店
レポート
2005.05.31
ファッション|FASHION
リメイク人気で、ラフォーレ原宿店にも
「アクセサリー・パーツ・ショップ」が登場
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