brains room

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レポート
2007.02.01
ライフスタイル|LIFESTYLE

渋谷の最注目エリア「神山ストリート」に
オープンした個性派インテリアショップ

銅器に手作業でエナメル彩色した
イランの伝統工芸品ミーナカーリー。
3,400円〜1万6,000円
アフリカ製のオブジェ。メタリックな家具に
アイテムに民族雑貨や伝統工芸品をミックス
するスタイルを提案している。
モロッコ製のグラス 各735円〜
店内にシステムキッチンを再現。実際に
使用するシーンをイメージしやすいよう
ディスプレイしている。
晴れの日は屋外のエントランスにも
食器や雑貨をディスプレイ。足を止める
通行人も多い。
06年12月15日、渋谷区神山町にインテリアショップ「brains room」(ブレインズルーム)がオープンした。

場所は、東急本店通りと神山商店街を結ぶ通り沿いの新築マンションの1階。約20坪の店内は、木を基調とした暖かみのある雰囲気だ。商品はメタリックなオリジナル家具・雑貨に加えて、木製のダイニングテーブルや照明器具や洋書、ポスターなど。店内にはリビングやキッチンが再現されており、生活の中で実際に使用するシチュエーションを想定してディスプレイが施されている。さらに同店では民族雑貨や伝統工芸品をモダンに取り入れるスタイルを提案しており、アフリカのオブジェやお面、インドやモロッコから買い付けたカラフルな食器や雑貨、アクセサリーなども展開している。

運営するのは88年にグラフィックデザインを手がける会社として設立した(株)アートスタイルマーケット。その後94年に、原宿キャットストリートの裏手に事務所を開設し、98年には、クリエーターの視点で選んだ家具や雑貨をじかに顧客に提供したいという思いから、事務所内にインテリアショップ「アートスタイルマーケットワークショップ原宿」を併設。さらに 01年7月には、中目黒に「目黒ショールーム」をオープンしており、今回のショップが3店舗めとなる。

同社は、当初から一貫して、ステンレスの家具やキッチンツールなど、過度なデザインを排除し機能美を追求したオリジナル商品を展開。シンプルで使いやすい商品が、ライフスタイルにこだわりのある若者をはじめ、アパレルのショップなどの什器としても広く支持されている。

「インテリア事業を初めて9年が過ぎ、これまでとは違うタイプの店を作りたいと思うようになったんです。コンセプトは、生活に密着した毎日でも立ち寄りたくなる店。1点ものの変わった商品があったり、民族雑貨や伝統工芸品があったり。シンプルなアイテムの他にないアート作品のようなアイテムを生活に取り入れることを提案しています。何度も足を運んでもらえるような地域密着型の温かい店にしたいですね」(代表取締役・岩松賢一さん)。

当初は住宅が多い代々木上原周辺で物件を探したが、リサーチの結果、住宅街は人通りが少なく、ビジネスとして成立が難しいということに。そこで、渋谷に隣接していて平日でも人通りが多く、なおかつアットホームな雰囲気がある神山町に決めたのだそうだ。

客層は、在勤者と近隣の住民が中心。圧倒的に男性客が多い原宿店や中目黒店とは異なり、男女比は半々で、平日は昼休み時間の12時〜13時と会社帰りの夜6時以降に来店客が多いというのも特徴だ。

弊サイトでもたびたび取り上げているが、同店が出店した東急本店と神山商店街を繋ぐ通りは、代々木公園方面から渋谷の中心部や青山方面への抜け道になっており、ここ数年、自転車やバイクで通勤する人々をターゲットにしたショップが急増している。04年春に神南から移転オープンしたアップリンクを皮切りに、そば処清山(06年2月オープン)、カフェバーBambi(06年9月オープン)、シドニースタイルのレストランバーQUAY'S DINING(06年12月オープン)、ナチュラルローソン(渋谷文化村通北店、代々木公園西店の2店舗がオープン)など、06年以降は飲食店が続々出店。そのほかにも以外にもネイルサロンやマッサージ、フラスタジオ、自転車店など業種も多様化している。そんな急速に改編が進む「神山ストリート」は、今渋谷でもっとも注目すべきエリアといえるだろう。

[取材・文/『WEBアクロス』編集室]

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