『スカパー!東京サブカルサミット2007』

『スカパー!東京サブカルサミット2007』

レポート
2007.02.23
カルチャー|CULTURE

サブカルスターほぼ全員集合!!

イベントは全員参加による長縄飛びで
スタート。普段はまったく運動をしない
というサブカルスター達が縄跳びに挑戦!
「スカパー!マニアッククイズ」では
誰がサブチャンの栄光に輝いたかは
番組でご確認を!
みうらじゅん&安斎肇のユニット
「なまはげ兄弟」は大分のご当地ソング
(メタル風)を披露。
チケットはなんと一般発売後1分で完売!
会場は約2,200人のサブカルファンで
埋め尽くされた。
1月29日(月)、『スカパー!東京サブカルサミット2007』が中野サンプラザで開催された。これは、公開番組収録を兼ねたイベントで、現在放送されているスカパー!の番組に出演中のサブカルスターたちが一堂に会するというもの。主宰はスカパー!東京サブカルサミット2007実行委員会、特別協賛は(株)スカイパーフェクト・コミュニケーションズで、今回が初の開催となる。

「スカパー!は各チャンネルが主にジャンルごとの専門局になっているところが多く、ご加入頂いている視聴者の方々も、自分が興味のあるジャンルのチャンネルを選んで、ひとつの事柄をディープに追求するマニアックな方も多いんです。なかでもサブカル番組は一番スカパー!らしさが出せるジャンルで、それらを総括する意味で、今回のイベントを開催することにしました」(スカイパーフェクト・コミュニケーションズ番組広報・山口さん)。

出演者はサブカルキングの異名を持つみうらじゅんをはじめ、安斎肇、リリー・フランキー、大槻ケンヂ、スチャダラパーのボーズ、アニ、シンコ、清水ミチコ、泉麻人、向谷実、蒼井そら、カシオペアの向谷実、ロマンポルシェのロマン優光(掟ポルシェが欠席のため代理出席)の12人。司会は浅草キッドと山田玲奈が務め、特別ゲストに杉作J太郎、吉田豪、猫ひろしら。まさに「サブカルサミット」と呼ぶにふさわしい豪華なメンバーが集結した。

「もともとは06年秋に行う予定で進めていたのです。ところが出演依頼を始めてみたところ、思いのほか豪華なメンバーの方々に出演して頂けることに。せっかくなら大きめの会場で多くの方々に観て頂こうと、チケットを発売してイベントとして開催することになりました。これだけのメンバーが同じステージ上に一同に会する機会はめったにありませんから、かなり貴重だと思いますよ」(山口さん)。

主なイベントの開催告知は、中野ブロードウェイ他、中央線沿線の飲食店やライブハウス、レコードショップなど、いかにもサブカル好きが出没しそうなスポットにチラシを配布。特に大々的なプロモーションを行わなかったにもかかわらず、チケットは一般発売後なんとわずか1分で完売したというから驚きだ。さらにネットオークションではプレミアム価格が付くほどの注目度の高さ。会場は、そんなプラチナチケットを手にした2,200人の来場者で地味ながらも熱い熱気に包まれた。

開幕は出演者全員による長縄飛びから。続いて、「スカパー!マニアッククイズ」と題した、スカパー!番組からのクイズのトーナメント戦へと移行し、「鉄道マニアの向谷実が実現した夢とは?」「筋肉少女帯復活のきっかけとなった出来事は?」などのマニアックな質問が続々登場。下ネタや放送コードぎりぎりのおもしろ解答が連発し、会場は大爆笑の渦に。最終的に得点が高かった参加者には、サブカルチャーのチャンピオン「サブちゃん」の称号とトロフィー、賞金10万円が授与された。クイズの合間には「激論!サブカルサミット」と題したサブカル意識調査や、大槻ケンヂ、清水ミチコ、みうらじゅん&安齋肇によるスペシャル・ライブも披露され、あっという間に3時間のイベントは終了。来場者全員にスカパー!のチューナーとアンテナ取り付け工事無料の引換券がプレゼントされた。

来場者の男女比は約4:6と圧倒的に女性が多く、年齢は30代を中心に、20代後半〜40代と幅広い。女性2〜3人のグループやカップルも多く、また平日の夕方という時間帯のためか、仕事帰りのスーツ姿のサラリーマンの姿も。

「当初はどちらかというとサブカルというジャンルにご興味があるのは、男性が多いだろうと予想していました。しかし実際にいらっしゃった方々をみてみると半数以上が女性。カップルも多いのには驚きました」(山口さん)。

実際に来場者にインタビューしてみると、「今日のイベントはmixiで知りました。みうらじゅんのファンなんですが、サブカルが好きというよりも単純におもしろいから好き」(29歳・フリーター)、「昔はサブカルは自分だけの世界というか、あまりみんなに知って欲しくない!と思う気持ちがあったけれど、今はそうは思わないですね。サブカルスターは才能があるから人気が出て当然!と思います」(29歳・介護職)というような意見が聞かれ、90年は一部のマニアックな人たちの間だけで支持されていた“サブ”カルチャーが、00年代後半となった現在、ポップカルチャーとしてより幅広い層に浸透している様子がうかがえた。いずれにしてもハイカルチャーと大衆文化のイデオロギー的な境界が曖昧になったといわれて久しいなか、“サブカル”は確実にエンターテインメントのひとつのジャンルになったといえそうだ。

当日の模様はスカイパーフェク TV!『EXエンタテインメント』(ch.275)と『MONDO21』(ch.279)にて3月14日(水)24:00より初回同時放送。またメイキング番組を『パーフェクトチョイス』(ch.186)にて3月13日(火)23:00より無料放送する。ちなみに『東京サブカルサミット2008』の構想も検討中とのことだ。

[取材・文/『WEBアクロス』編集室]

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