Rakuten Fashion Week Tokyo 2025SS、9月2日開幕 !
TOKYO FASHION AWARD 10周年

じっくり、ゆっくり、改めて。
「東京ファッション」を楽しむ1週間に。

2024年9月2日（月）～7日（土）に開催される東京のファッションウィーク＝「Rakuten Fashion Week TOKYO 2025SS」（主催：一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構）に関する詳細が発表になりました。今回、参加ブランドは合計33ブランド。フィジカル26、デジタル7と前回よりもさらに減少しましたが、関連イベントも含め、東京ファッションを改めてじっくり楽しむファッションウィークになりそうです。

「ACROSS」編集室では、SNSを中心に、随時公開していく予定なのでチェックをお願いします。
https://www.instagram.com/web_across/

TOKYO FASHION AWARDの歴代の受賞者作品の展示を通して、
東京ファッションの10年を振り返ってみよう。

まず、注目したいのは、今年10周年を迎えるTOKYO FASHION AWARDの歴代のブランドを一同に展示するイベントです。

TOKYO FASHION AWARDとは、2014年10月に新設された世界をフィールドに活躍するポテンシャルの高い東京の旬なファッションブランドを毎年8組選定し、海外での展開をサポートする新しい形のファッションアワードで、第１回目の受賞者は、JOHN LAWRENCE SULLIVANの柳川荒士、writtenafterwards/writtenbyの山縣良和、FACETASMの落合宏理、FACTOTUMの有働幸司、D.TT.KのDETTO K、sulvamの藤田哲平の合計6名でした。

審査員は、「現場で日々世界のファッションを見ている人たちが選ぶ」（JFWO太田伸之氏）という考えから、現役の百貨店バイヤーをはじめ、WOOSTER CONSULTINGのファウンダー兼クリエイティブ・ディレクターNick Wooster、セレクトショップColetteのファウンダー兼ファッション・ディレクターSarah Andelmanという豪華な顔ぶれ。

ちなみに、2014年の日本のファッションシーンは、ANREALAGEがパリコレデビュー、アーツ前橋では「服の記憶〜私の服は誰のもの？」展が開催された年。ストリートファッション史では、2013年にリニューアルした雑誌『POPAYE』（マガジンハウス）の影響がじわじわ広がり、シティボーイやシティガールが台頭した時期でした。

*参照：2014年8月の「定点観測」
https://www.web-across.com/observe/srnrj2000002guqz.html

Nickさんは、その後10年間ずっと審査員として東京のファッションデザイナーを見てきており、今回も来日される予定です。展示される歴代の受賞者のルックを改めてご覧いただきながら、この10年間の東京のファッションの変化について、ぜひインタビューさせていただきたいと思っています（！）。

また、会期前日となる9月1日（日）には、TOKYO FASHION AWARD 2025の受賞者が発表。夜にはパーティも開催される予定です。

https://tokyo-fashion-award.jp/

*2024年度の受賞者は以下の写真の通り。

（後列左から順に）荒井一帆さん、高林司さん「FAF（フェイクアズフラワーズ）」、具志堅幸太さん「Kota Gushiken（コウタグシケン）」、小塚信哉さん、梶浦慎平さん「SHINYAKOZUKA（シンヤコヅカ）」、大月壮士さん「SOSHIOTSUKI（ソウシオオツキ）」、（前列左から順に）アンナ・チョイさん「HAENGNAE（ヘンネ）」、砂川卓也さん「mister it.（ミスターイット）」、竹内美彩さん「PHOTOCOPIEU（フォトコピュー）」、田中大資さん「tanakadaisuke（タナカダイスケ）」。写真：TOKYO　FASHION　AWARDのHPより。

ドリス・ヴァン・ノッテンとイッセイミヤケでキャリアを積んだ
TELMAの初めてのランウェイショーを披露。

また、2023年に新設されたさらに若手ブランドのショーを支援するJFW　NEXT BRAND AWARD 2025年度として、中島輝道さんによるブランドTELMA（テルマ）が受賞。初めてのランウェイショーを披露します。中島さんは、2010年にアントワープ王立芸術アカデミーの卒業コレクションが評価され、ドリス・ヴァン・ノッテンのアシスタントとして、ウィメンズのデザインを担当した後に帰国。2014年にISSEY MIYAKEで経験を積んだあと、2022年春夏コレクションで自身のブランドをローンチした「ベテランの新人」です。

中島さんからは、「この度はJFW NEXT BRAND AWARDを頂戴し、大変光栄に存じます。TELMAはコロナ禍の逆境の中、いま一度洋服やものづくりの力を信じて立ち上げました。産地に受け継がれる知恵や伝統技術に学び、服作りに関わる人たちの真っ直ぐな姿勢や想いによって支えたれています。着る人の日常が、より豊かになるような洋服を目指して精進します」というコメントが寄せられました。

https://telma.jp/

ファッションウィーク・スケジュール

＊全33ブランドのスケジュールは以下の通り。

https://rakutenfashionweektokyo.com/jp/

9/2（Mon）

11:30   TELMA テルマ (*)
13:00   HOUSE of MUAMUA ハウスオブムアムア ITA (*)
15:00   HIDESIGN ハイドサイン
16:30   PH MODE x TYO by MFF (Manila Fashion Festival) ピーエッチモードトーキョーバイエムエフエフ PHL
18:00   MITSURU OKAZAKI ミツルオカザキ
19:30   SHINYAKOZUKA シンヤコヅカ

9/3(Tue)

11:30   Global Fashion Collective グローバルファッションコレクティブ CAN
12:00   52tenbo+ コニテンプラ (*)
15:00   Wilsonkaki ウィルソンカキ HKG *Website
16:00   Global Fashion Collective グローバルファッションコレクティブ CAN
17:00   meagratia メアグラーティア *Website
18:00   KAMIYA カミヤ
19:00   WILDFRÄULEIN ヴィルドホワイレン
20:30   FETICO フェティコ

9/4（Wed）

16:00   Seivson セイヴソン TWN
17:00   MARCUS COVINGTON マーカスコビントン (*)
18:30   BALMUNG バルムング
20:00   yoshiokubo ヨシオクボ
21:30   O0u オー・ゼロ・ユー (*)

9/5(Thu)

14:00   pillings ピリングス
15:00   mintdesigns ミントデザインズ *Website
18:00   Keiko Nishiyama ケイコニシヤマ *Website (*)
19:00   WISHARAWISH ウィシャラウィッシュ THA
20:30   YUEQI QI ユェチ・チ CHN
21:30   HYKE ハイク *Website

9/6(Fri)

13:00   WIZZARD ウィザード
14:00   HEōS へオース
15:30   VIVIANO ヴィヴィアーノ
16:30   support surface サポートサーフェス
17:30   Chika Kisada チカキサダ
19:00   sulvam （byR）サルバム
20:00   六舞宴｜ROKUBUEN ロクブエン *Website

9/7（Sat）

16:00 MURRAL ミューラル
19:00 anrealage homme アンリアレイジオム

今回の「by R」は、ブランドローンチ10周年のsulvamをサポート。
東京ではショーを披露、パリでは旗艦店をオープン

冠スポンサー楽天による日本のファッションシーンをエンパワーメントするプロジェクト「by R」は、今回9月6日に開催される「sulvam（サルヴァム）」のランウェイショー開催とイベントの企画・実行などを支援することに決定。同ブランドの10周年の節目に、出身校である文化服装学院と連携し、学生たちが一部のコレクションの制作にも携わることで、若手育成の一環という位置付けにもなっている他、9月30日に同ブランドのパリ旗艦店オープンを記念したレセプションパーティの支援も行うそうです。

https://sulvam.com

sulvam初となるストアがパリで、8月3日から10日までプレオープン。30日にはイベントも開催予定。（インスタグラムより）。
住所 : 74 Rue Quincampoix, 75003
Open hours : 12:00-17:00

あんときマーケット、再び TOKYOがまだ東京だった《あんとき》

90年代〜2,000年代初頭のストリートブランド全盛期を《あんとき》と定義して、当時を振り返るウェブメディア『ミミック』による2回目のイベントが、9月7日（土）と8日（日）の2日間、ヒカリエ８階の８/COURTにて開催されます。

6月に原宿表参道の商業施設オモカド（旧東急プラザ）で開催された第1回目が大好評だったため、今回ファッションウィークの関連イベントの１つとして開催されることに。参加されるのは、realmadHECTICを立ち上げた真柄尚武さんと江川芳文さん、８G SHOOT（窪塚洋介さん）、XBS・RYUJINさん、立木輝樹さん・牧田耕平さん、ミタスニーカーズ、皆川伸一郎さん・久保高則さん、斎藤浩三郎商店さん・二瓶啓徳さん・フジタトモコさん、薫商店（宇野薫さん・高見薫さん）、そして、神保町古書店のmagnifさん。

《あんとき》の服や小物、雑貨・グッズ、雑誌など、あの時期、デザイナーズファッションと並走して人びとを魅了したストリート系のファッションにも思いを馳せる貴重な機会となるように思います。

詳細はこちらから。

https://mimimimimimimimimi.com/

欧米とアジアを繋ぐプラットフォームを目指し、
TRANOÏ TOKYO　ローンチ。

仏パリ発の国際的な合同展示会「TRANOÏ（トラノイ）」が、JFWとアライアンスを結び、日本に初上陸。「TRANOÏ TOKYO（トラノイ・トーキョー）」として、ファッションウィーク期間中の2024年9月4日（水）、9月5日（木）の2日間、ベルサール渋谷ファーストにて展示会を開催することになりました。

TORANOÏは、1998年のローンチ以来、年4回パリで開催されていますが、この6月はパリオリンピック・パラリンピックの開催関係から中止。9月にTRANOÏ TOKYOとして日本で開催することで、日本のブランドにとっては海外進出のきっかけに、欧米ブランドにとっては、魅力的なアジアマーケット進出のためにアジア各国のバイヤーとの出会いの場にという「アジアのファッションマーケットのプラットフォーム」になることを目指します。

第１回目となる今回参加ブランドは合計150ブランド（国内50％、海外50％）。来場には事前登録が必要なので、下記よりパスを入手してください。

https://www.tranoi.com/e/tokyo