池袋から西武池袋線で1駅の椎名町。その商店街に、旅館&ミシンコミュニティカフェ「シーナと一平」がある。
これは、2015年3月に開催された「第1回リノベーションスクール@豊島区」(主催:豊島区、企画:株式会社リノベリング)から生まれたプロジェクトで、もともとはとんかつ屋だった空き物件を再生したものだ。
椎名町は、駅から長い商店街が続く下町風情あふれるまち。かつて「トキワ荘」「池袋モンパルナス」が生まれた文化的なエリアだが、近年は商店街のシャッター化や地域の高齢化が進んでいた。2014年には、23区唯一の人口減少による“消滅可能性都市”に指定された事をうけ、その対策の一環として豊島区は「リノベーションスクール@豊島区」を開催。リノベーション事業者を講師とし、民間の受講生が事業計画を練り、オーナーから提供された空き家をリノベーションして新たなビジネスを創出し、街の価値も高めていくことを目的としたものである。
第1回(2015年3月6日~8日)では、「シーナと一平」を含む2つの案件が事業化された。