インタビューをしてみると、GUやZARA、スピンズ、マジェスティックレゴン、ロデオクラウンズ、ディーホリック、ユナイテッドアローズ、古着とさまざま。基本的には「流行っているから」というトレンドに素直に乗っておこう、という素直な気分が先行した結果のようだが、取り入れ方は年代やトライブ(ファッションの志向性によるグループ)によってけっこう違っていて面白い。
まずは、「実は私、ジーンズ初心者なんです」と言う大学生へのインタビュー。もともとジーンズは履かなかったけど、“今年っぽい”と思って欲しくなったのだそうだ。ネットでいろいろ調べてZARAのものがいいと判断。西武百貨店池袋本店の店頭で試着して決めたと話してくれた。
原宿の古着屋MELANGE(メランジェ)でビッグサイズのパンツを探しているときに、お店の人に勧められて買ったという専門学校生は、「スニーカーやマーチンと合わせている」と足元からの気分がボトムスの決め手になっているさまが伺えた。
また、人気の韓国通販ブランドディーホリックのカットオフデニムを履いていた27歳のメーカー勤務の女性は、リーバイスやHYKE(ハイク)、A.P.C.(アーペーセー)など、「“高いデニム”は既に持っているので、トレンドのカットオフデニムを今年だけでもいいからちょっと履きたくて〜」と話す。
この“今流行っているモノ(気分)をいますぐ着たい”という気分は何年か前にもあったが、今回のブルーデニムやカットオフデニムは、秋の立ち上がりに台頭した「オールブラック・コーディネート」でトレンドの流れをリセットしていたように、実は明るめのブルーデニムの色を差し色として、白や紺をベースとした「ノームコア」系のトレンドから、リラックス感があってカジュアル、ストリートっぽい、生成り〜茶系、中間色へのシフトチェンジとして好まれているようだった。
*各地点のカウント結果は以下の通り。
●渋谷:n=2,186人/11月比149.3%(1,464人)
男性通行人 45.4%(992人)11月比126.5%
女性通行人 46.4%(1,194人)11月比175.6%
うち、スカート着用 31.8%(380人)
女性ブルージーンズ 10.4%(124人)
うち、カットオフ 1.3%(16人)
●原宿:n=4,292人/11月比98.2%
男性通行人 40.9%(1,829人)11月比93.1%
女性通行人 59.1%(2,463人)11月比102.3%
うち、スカート着用 39.0%(1,030人)
女性ブルージーンズ 12.6%(333人)
うち、カットオフ 1.3%(35人)
●新宿:n=2,937人/11月比98.9%
男性通行人 44.5%(1,307人)/11月比88.3%
女性通行人 55.5%(1,630人)/11月比109.5%
うち、スカート着用 17.8%(290人)
女性ブルージーンズ 6.0%(97人)
うち、カットオフ 0.3%(5人)
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