フェミニンなヴィンテージムードと “今 “の絶妙なミックス感に定評のある東京ブランド「SIIILON(シーロン)」。実は、弊社が企画運営するセレクトショップ「ミツカルストア」の青山店でもポップアップショップを開催。同オンラインショップでも大好評だったりなど、人気を博している“カリスマ的東京ブランド”のひとつだ。
そんなSIIILONのデザイナーoyuiさんによるヴィンテージショップ「APRIL」が、今年の6月から月イチで開催するイベントとして、Night Marketを開始した。2回目となる7月29日、著名なデザイナーやスタイリストをスペシャルゲストに迎えた「Night Market Special flea market」を行うとのことで、さっそく足を運び、後日、APRILのディレクター兼バイヤーであるoyuiさんにお話を伺った。
「純粋に服が好きで、お店をやりたかった、という強い気持ちからでしょうか」と、oyuiさん。
APRILは、代官山駅から徒歩1分のマンションの1室にある。古着の他にSIIILONの新作、アーカイブも並ぶ、新旧のミックス感を楽しめるヴィンテージショップで、普段は20代前半の女性がよく訪れるという。同店の存在は、根底にあるヴィンテージのどういった点が、SIIILONに影響しているかを見せる場でもある一方で、それ以上に、oyuiさん自身が純粋に好きなものやデザイナーの視点から今オススメしたいものをお店で見せていく場であるとのこと。
APRILは、代官山駅から徒歩1分のマンションの1室にある。古着の他にSIIILONの新作、アーカイブも並ぶ、新旧のミックス感を楽しめるヴィンテージショップで、普段は20代前半の女性がよく訪れるという。同店の存在は、根底にあるヴィンテージのどういった点が、SIIILONに影響しているかを見せる場でもある一方で、それ以上に、oyuiさん自身が純粋に好きなものやデザイナーの視点から今オススメしたいものをお店で見せていく場であるとのこと。
「お店を“やりたかったから”という気持ちから始めているので、その分、貪欲にならなくてはいけないと思っています。渋谷や原宿のように“ついで”に行ける場ではなく、代官山という“わざわざ”行く特別な場所柄が、返って不利なところでもありますからね。また、続けられるお店にするためには、何をしなければならないか?って考えていく中で、やはりイベント重要だと思いました」(oyuiさん)。
SNSでの積極的な発信やこまめな店内レイアウトの変更、“RAWTOKYO”への出店など様々なアクションを起こしている中でも、特に同店の強みが生かされており、特別な意味を持っているのがこのイベント、営業時間を延長して行われるこのNight Marketだという。
「イベントは、お店の場所や雰囲気を知ってもらえるようにという思いで始めました。毎日は難しいけど、たまには、22時まで営業していることで、仕事帰りに来られる方も多いと思うのと、夜におでかけするワクワク感も感じて欲しいな、ということから、この時間帯で企画しました。毎月1回続けることで定着していけば、月イチのイベントだけは行こうかなって方もいると思いますし、そういった意味もこめてキャッチーな“Night Market“にしました」。
SNSでの積極的な発信やこまめな店内レイアウトの変更、“RAWTOKYO”への出店など様々なアクションを起こしている中でも、特に同店の強みが生かされており、特別な意味を持っているのがこのイベント、営業時間を延長して行われるこのNight Marketだという。
「イベントは、お店の場所や雰囲気を知ってもらえるようにという思いで始めました。毎日は難しいけど、たまには、22時まで営業していることで、仕事帰りに来られる方も多いと思うのと、夜におでかけするワクワク感も感じて欲しいな、ということから、この時間帯で企画しました。毎月1回続けることで定着していけば、月イチのイベントだけは行こうかなって方もいると思いますし、そういった意味もこめてキャッチーな“Night Market“にしました」。
第1回は、くじ引きによる値引きや限定商品を販売し、第2回目となる今回は、スタイリストやデザイナーなどのゲストを招き、フリーマーケットを行なった。あいにく、当日は台風の影響で2日開催予定だったうちの1日のみの開催となった。その影響か、約10坪ほどの店内には人が溢れかえってものすごい熱気に!今回は、スペシャルゲストしてoyuiさんのお友だちやお知り合いが招かれており、ふだんから親しいというデザイナーの長賢太郎さん(osakentaro designer)、吉田圭佑さん(keisukeyoshida designer)に、SIIILONのルックブックのヘアメイクを担当している篠原かおりさん(LAND director) 、撮影でSIIILONの服を多数使っているという二宮ちえさん(stylist)、そしてoyuiさんご本人というスペシャルなゲストの面々が店頭に立って接客も行なっていた。
「交流とかコミュニティっていうのは、非常に大事なことだと思いますが、友だちだから来てもらうっていうのでは無く、ちゃんとゲストとして招いているというスタンスでお願いしています。次にイベントをやる際に協力してもらえるように、つまり、わかりやすくいうと、ちゃんと利益が出るように。SNSでの告知も早めにやって、複数回投稿ができるようにしています。SNS、特にインスタでの情報発信は、ふだんから意識しています。おかげさまで、「SNSを見て来ました」って方もかなり来てくださっていますが、もっと研究していかなければいけないですね。」
「交流とかコミュニティっていうのは、非常に大事なことだと思いますが、友だちだから来てもらうっていうのでは無く、ちゃんとゲストとして招いているというスタンスでお願いしています。次にイベントをやる際に協力してもらえるように、つまり、わかりやすくいうと、ちゃんと利益が出るように。SNSでの告知も早めにやって、複数回投稿ができるようにしています。SNS、特にインスタでの情報発信は、ふだんから意識しています。おかげさまで、「SNSを見て来ました」って方もかなり来てくださっていますが、もっと研究していかなければいけないですね。」
今年は、改めて、蚤の市やファーマーズマーケットなどが盛り上がっている。6月の定点観測でもインスタグラマーであるAYUMUのフリーマーケットに来たという男性がいたり、1月からはKILO SHOP 五本木店が2階に入る施設の屋外にて「Underpass Market(アンダーパス マーケット)」が開始し、6月23日〜25日にはDEPTのオーナーeriが主催するフリーマーケット「Anonymous market by DEPT(アノニマス・マーケット バイ デプト)」を行うなど、古着屋でもフリマの開催情報が多数見られた。その中でも、APRILのNight Market Special flea marketでは、「特別感」のあるひらけた場を大事にしたいという。
「フリマに行こうって気持ち以上に、“会いたい”って思ってもらえるようなゲストの方に出店をお願いしました。今回は500円入場料でいただいたので少し特殊だったのですが、毎回、テーマや制約はあまり決めず、いろいろな人が入れるようにひらけた場所にしようと思っています」。
実際に当日はとても和やかなムードで、フリマというよりは、あの人に話しに行く!というニュアンスで、ゲストとファンが入り交じって会話を楽しんでいた。それは、古着屋でもなければフリマとも違う、まるでホームパーティ(?)のような雰囲気のようだった。こういう独特の魅力的な親密空間の連鎖によって、リアルな輪が広がっていくのだろう。
「フリマに行こうって気持ち以上に、“会いたい”って思ってもらえるようなゲストの方に出店をお願いしました。今回は500円入場料でいただいたので少し特殊だったのですが、毎回、テーマや制約はあまり決めず、いろいろな人が入れるようにひらけた場所にしようと思っています」。
実際に当日はとても和やかなムードで、フリマというよりは、あの人に話しに行く!というニュアンスで、ゲストとファンが入り交じって会話を楽しんでいた。それは、古着屋でもなければフリマとも違う、まるでホームパーティ(?)のような雰囲気のようだった。こういう独特の魅力的な親密空間の連鎖によって、リアルな輪が広がっていくのだろう。
「デジタルとかテクノロジーって、人を集める装置としてはすごく強いですし、みんな興味もある分野だと思います。だからなおさら、ファッションとか雑貨とかを共通点として、リアルに人とつながること、コミュニティとかは大事にしていかなければいけないと思います。それは、お店づくりにもブランドづくりにも関係していて、特に、イベントに関しては、“服”や“ブランド”でなく、“人”ありきでここに来てもらえたら嬉しいし、そういった繋がりを感じられるイベントを展開していきたいですね」。
生まれた頃から、様々な情報をSNSやインターネットで取捨選択してきたデジタルネイティブで、物が溢れた環境に育ったことから体験や経験を重視する傾向にあるミレニアル世代の心を掴んでいたAPRILのNight Market。昨年の8月に、『ミレニアル世代がつくる、リアルなコミュニケーションと「場」』として、フリーマガジン『FANATIC』が主催するイベント、「TAMARIBA NIGHT」を紹介したが、それから1年が過ぎ、小規模な個店でも、こういった“コミュニティ型のイベント”がますます増えている。
【取材・文:肥田柊(ACROSS編集部)】
生まれた頃から、様々な情報をSNSやインターネットで取捨選択してきたデジタルネイティブで、物が溢れた環境に育ったことから体験や経験を重視する傾向にあるミレニアル世代の心を掴んでいたAPRILのNight Market。昨年の8月に、『ミレニアル世代がつくる、リアルなコミュニケーションと「場」』として、フリーマガジン『FANATIC』が主催するイベント、「TAMARIBA NIGHT」を紹介したが、それから1年が過ぎ、小規模な個店でも、こういった“コミュニティ型のイベント”がますます増えている。
【取材・文:肥田柊(ACROSS編集部)】