1月はお正月の関係で第2土曜日の12日に実施したので、約3週間あいだが開いたわけだが、プレサーベイを行なっていて気づいたのは、1月にズームアップアイテムとして取り上げた「ポイント・ブロックカラー」がぐんと増えていたことだ。
学生の多くは冬休みに入ったことでヘアカラーも大胆になったのかもしれないが、コンサバ系や大人層にもやや部分的にカラーを入れるなど、じわじわ、多様に広がっているようすも伺えた。
そんななか、12月がボア、1月がダウンと、「定点観測」では続けて「アウター」を取り上げてきたが、2月はそのアウターの「色」に今シーズンらしさを考察しようということで、「女性茶系アウター、うちロング丈」とした。
背景としては、ここ数年、モードの勢いからか、男性を中心にモノトーンが優勢だった東京のストリートが、今秋冬シーズンになり、ボアはオフホワイトや生成り、ペールピンクといった女子っぽい色合いのものが急増。その後、多様になったダウンをに象徴されるように、スポーティなエレメントの流行から、赤やブルー、イエロー、パープルといったカラフルなものが支持されるようになっているようだ。
ちなみに、先月の新宿地点などは、ブルーやパープル、グリーンなどカラフルなダウンアウターがいっぱい!
おそらく、潜在的な意識からすると“脱・黒”ということなのだろう。グレーや紺と並んで定番カラーとして抑えておきたいのが、今回のテーマである、<ベージュ・ブラウン・キャメル≒茶系>だった、という保守的な気分と、ベージュ系のもつ上品でクラシカルな感じ、オジサンっぽいヴィンテージ感などが支持されている理由かもしれない。
当初はそういったモードの文脈からだったが、ストリートでは、ロング丈で大人っぽく、お嬢様っぽい、上品なスタイル、きちんと感などへとコンサバ層へと広がりを見せている点にも注目したので、8日の速報と、15日のインタビュー記事の公開をお楽しみに。