定点観測
report : 2019 | 
02 / 02

#458 | 実施日 : 2019 / 02 / 02 | 最高気温 : 12.6 | 最低気温 : -0.9 | 天候 : 快晴

第458回 プレ「定点観測」レポート

“脱黒”のトレンドは、梅春とともにさらに進行。ネオンカラーで2019秋冬のトレンドも先取り!

2019年2月のテーマは、「女性茶系(ベージュ、ブラウン、キャメル)アウター着用、うち、ロング丈」、「ボトムス・レイヤードスタイル」、「ネオンカラー使い」の3つ。


あっという間に2019年も1ヵ月が終わり、あっという間に2月の「定点観測」の日に。
2月2日(土)は、最高気温も11度とこの時期にしては比較的暖かく、陽射しも明るい「おでかけ日和」となった。

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写真は2019年2月2日「第458回定点観測」で撮影したもの。ベージュ〜キャメル〜こげ茶色と茶系アウターが増えていた。

1月はお正月の関係で第2土曜日の12日に実施したので、約3週間あいだが開いたわけだが、プレサーベイを行なっていて気づいたのは、1月にズームアップアイテムとして取り上げた「ポイント・ブロックカラー」がぐんと増えていたことだ。

学生の多くは冬休みに入ったことでヘアカラーも大胆になったのかもしれないが、コンサバ系や大人層にもやや部分的にカラーを入れるなど、じわじわ、多様に広がっているようすも伺えた。

そんななか、12月がボア、1月がダウンと、「定点観測」では続けて「アウター」を取り上げてきたが、2月はそのアウターの「色」に今シーズンらしさを考察しようということで、「女性茶系アウター、うちロング丈」とした。

背景としては、ここ数年、モードの勢いからか、男性を中心にモノトーンが優勢だった東京のストリートが、今秋冬シーズンになり、ボアはオフホワイトや生成り、ペールピンクといった女子っぽい色合いのものが急増。その後、多様になったダウンをに象徴されるように、スポーティなエレメントの流行から、赤やブルー、イエロー、パープルといったカラフルなものが支持されるようになっているようだ。

ちなみに、先月の新宿地点などは、ブルーやパープル、グリーンなどカラフルなダウンアウターがいっぱい!

 
おそらく、潜在的な意識からすると“脱・黒”ということなのだろう。グレーや紺と並んで定番カラーとして抑えておきたいのが、今回のテーマである、<ベージュ・ブラウン・キャメル≒茶系>だった、という保守的な気分と、ベージュ系のもつ上品でクラシカルな感じ、オジサンっぽいヴィンテージ感などが支持されている理由かもしれない。


当初はそういったモードの文脈からだったが、ストリートでは、ロング丈で大人っぽく、お嬢様っぽい、上品なスタイル、きちんと感などへとコンサバ層へと広がりを見せている点にも注目したので、8日の速報と、15日のインタビュー記事の公開をお楽しみに。


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ファッション業界人やヘアメイク関係の人に多いポイント・ブロックカラー・ヘア。シルバー系や寒色系に加え、秋冬になりピンク系も増えている。写真左から:「中国にハマっている」というファッションライターのY子さん/2018年1月)/サロンワークだけに留まらない美容師をめざしている美容系の専門学校生(2018年11月)/新宿のセレクトショップ「THE FOUR-EYED」が好きという彼女。ニース・ナイアーノパンツにYプロジェクトのベルトと新進気鋭のデザイナーブランドが好きなフリーター(2018年7月)/スタイリストのアシスタントの女性(2018年1月)。
 
ズームアップアイテム①:ボトムス・レイヤードスタイル

1つめのズームアップ・アイテムは、「ボトムス・レイヤードスタイル」とした。

プレサーベイを経て、やはりティーンズたちにはボリューム感あるショート丈アウター(肩抜きで着用している女子の多いこと!!)が人気だが、その一方で、ズルズル、だらだらとロング丈のものを重ねたり、いろんなアイテムの裾がアウターから見えているスタイル≒ボトムス・レイヤードスタイルをする人がけっこう増えているので、注目することにした。

インナーダウンが一般化して以来、アウターの下にいろいろなアイテムを重ねるアイデアが豊富になっているが、なかでも、ミリタリーものやドメブラのライナーも多様になり、ファーのベストなどをアウターの上に逆転して着用するなど、<アウター>の概念そのものも曖昧になっているといえる。

そんななか、特に今シーズン注目したいのが、アウターの裾からスカートやシャツなどをチラリというよりたっぷり見せていたり、裾がまっすぐではなく、アシンメトリーに半ばだらしなく出しているなど、「裾から何か見えてますよ〜」的な印象を受けるスタイルだ。

もちろん、その昔もセーターの裾からボタンダウンのシャツを出したり、00年代初頭や2016年7月に流行した「スカパン(スカートONパンツ)」のように、パンツをスカートをレイヤードスタイルもあったが、今シーズンのそれは、裾がまっすぐじゃなくナナメだったり、糸が下がっていたり、生地も裏地っぽいテロテロした感じだったりなど、もっと自由で、テキトーなニュアンスが感じられるのが、新しいレイヤードスタイルなのかもしれない。


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左から、2018年11月、2018年12月、2018年1月のそれぞれの「定点観測」にてインタビューさせていただいた方たち。
 
ズームアップアイテム②:フライト・キャップ/耳あてつき帽子

2つめのズームアップアイテムはこちら。

先月(2019年1月)に、「ブロック・カラーヘア」という名称で取り上げた際にも、ショッキングピンクやブルー、グリーンなど、ちらほら見かけた「ネオンカラー」だが、今月はヘアカラーに限らず、対象アイテムを拡げ、“デザインのディテールとしてのネオンカラー使い“に注目することにした。

おそらく重たくなりがちな冬をポップにしたい、明るくしたい、という気分が働いているのでは。また、近年のスポーツやハイテク感、さらに未来感などを表象する色として「ネオンカラー」は捉えられているような印象を受ける。

ヘアカラー以外で多いのはスニーカーやダウンJK、ソックス、バッグなど。アイテム単体がネオンカラーである場合はもちろんのこと、靴ひもや柄のなかの一色など、ディテールのディテールとしての「ネオンカラー使い」も含み、全身のスタイルへの影響も考察したい。

スナップの速報は2月8日未明を予定。インタビューは15日。お楽しみに。
 

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[文責:高野公三子]


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