写真上:左2点は2018年4月、右2点は2019年3月の「定点観測」から。
平成最後のメイントレンドは、ちょっとだけデザインされた超定番アイテム
不安定な天候が続いた2019年春。「花冷え」が続いたなか、4月6日土曜日は一転して快晴となり、まさに“定点観測日和”の土曜日となった。
考えてみると平成最後でもある今回の「定点観測」。第460回とキリも良く、新入生、新社会人を中心に、「新東京人」が増える時期でもある。実はこの日、学校法人文化学園の入学式が開催されたようで、新宿地点はカラフルで奇抜な独特のファッションを身にまとった新入生で賑わっていた。
さて、そんな4月に注目したメインテーマは「女性ベージュ系アウター/うち、ロング丈」だ。
前日まで実施した編集部全員によるプレサーベイの結果、ベージュ系のアイテムを着用している人が圧倒的に多く、というか、ベージュのトーン、白〜薄い茶系の範囲のアウターを着用していた人がほとんど! いわゆる、デザインされたトレンチコートのようなアウターがほとんどで、なんだか街全体が彩度の浅いペールトーンに包まれていたかのよう(ちょっと大げさかな)だった。
また、ベージュ系のアウターは全体的にロング丈で、スカートも長め、ロング〜マキシでダラリ、ズルッとしたシルエットの女性が多く、これだけ量的に多くなると、そろそろ違うスタイル、違うシルエットに移行する人が増えそう、、すなわち、“トレンドの転換期”の予兆も感じられ、そのあたりは「ズームアップ1」で取り上げることにした。
実は、ちょうど1年前の2018年4月のカウントアイテムとして、「女性ベージュ系コート、うちデザイン・コート」を取り上げており、さらに、先月(2019年3月)の「ズームアップアイテム2」として、「ベージュのビッグ&ロングコート」を取り上げており、1年前は、いま振り返ってみると、それほど丈も身幅もビッグサイズではなく、1年が過ぎ、徐々に人びとのサイズへの意識が変化し、先月とうとう“ビッグ&ロング”であることが際立ち、春になり、ぐっと着用者が増え、「カウントアイテム=メインのトレンドアイテム」になったということのようだ。
一方、今回のテーマ、「ベージュ系のロング丈アウター」以外では、ライダース(含フェイクレザー)やGジャンなども少なくなく、改めて、テン年代(2010年代)は、MA-1、モッズコート(ミリタリーコート)、Gジャン、ライダース、そしてトレンチコートといった馴染みがある超定番アイテムが、コンサバ系の女性たちにも着やすい素材、買いやすい価格にアレンジが加わり、トレンチコートもレースやプリーツ、フレア、ボリューム感など、“ちょっとだけデザイン”が加わり、多くの女性たちに支持される、というトレンドの構図になっているといえそうだ。
一方、今回のテーマ、「ベージュ系のロング丈アウター」以外では、ライダース(含フェイクレザー)やGジャンなども少なくなく、改めて、テン年代(2010年代)は、MA-1、モッズコート(ミリタリーコート)、Gジャン、ライダース、そしてトレンチコートといった馴染みがある超定番アイテムが、コンサバ系の女性たちにも着やすい素材、買いやすい価格にアレンジが加わり、トレンチコートもレースやプリーツ、フレア、ボリューム感など、“ちょっとだけデザイン”が加わり、多くの女性たちに支持される、というトレンドの構図になっているといえそうだ。