ファッションのルールが完全に崩壊したというわけではないが、ここ数年で出てきたデザイナーによる反骨精神がその長年築き上げられたルールを四方八方から崩しに行っていることは間違いない。何が正しくて、どこでアクセルを踏み、どこでブレーキをかけるか、世界のファッションシーン全体においてその微妙なバランスについての答えが抽象化してきている。昔つくられた偉大な軌跡を辿れば良いという時代ではなくなった。
そんな中、経済成長とともに一気に世界の注目を集め始めたのが上海のファッションシーン。その異常なまでの速さと勢いに圧倒され、第一波、第二波的に国内やアジア圏内だけではなく、欧米や西洋からも徐々に何か手を組めないか話が来ているのは事実だ。
「ブランドを成長させるために急ぎすぎる必要はない」と冷静に語るLABELHOODのファウンダー・ディレクター、リュウ・ターシャ(Liu Tasha)。若干24歳にしてショップ「LABELHOOD(旧 棟梁)」のマーケターとして参加したのち、その彼女が生み出した功績は同名のプロジェクトのもと、上海の若いエネルギーを国内外へと促す重要なゴールキーパーとして存在している。
「ブランドを成長させるために急ぎすぎる必要はない」と冷静に語るLABELHOODのファウンダー・ディレクター、リュウ・ターシャ(Liu Tasha)。若干24歳にしてショップ「LABELHOOD(旧 棟梁)」のマーケターとして参加したのち、その彼女が生み出した功績は同名のプロジェクトのもと、上海の若いエネルギーを国内外へと促す重要なゴールキーパーとして存在している。
インタビュー中に度々、「私からも質問したい!」と「日本で広がりそうな中国ブランドはいる?」「中国のファッションは、日本から見てどう映ってる?」と興味本意かつ単刀直入に投げかけるその素直な対話こそがターシャがもたらすイノベーションに紐づくように感じながら、中国のファッションシーンの変遷から今後の課題について話してもらった。