Rakuten Fashion Week 2020SS ③
レポート
2019.10.20
ファッション|FASHION

Rakuten Fashion Week 2020SS ③

公式スケジュール Day 3:10月16日(水)

オフスケも含め、ファッションウィークのヤマ日となった3日め。
サスティナブルや東京拠点じゃないブランド、アフリカンファッションなど、盛りだくさん。公式スケジュールのイベントは23時過ぎまで続いた。

FACE A-J(Fashion And Culture Exchange Africa-Japan):
Kenneth Ize/Thebe Magugu/Anyango Mphinga/Wataru Tominaga/COYOTE team/Teppei Fujita

“Fashion is Change. Fashion can Change.”

2020ssのファッションの“グローバルトレンド“は、“アフリカ“と“サスティナブル“というキーワードで語られている。そう書いてしまうと身も蓋もないが、先ごろ発表になった2019年度「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE)」のグランプリを受賞した南アフリカのヨハネスブルグを拠点にウィメンズウエアを手掛ける「テベ・マググ(THEBE MAGUGU)」をはじめ、ヨーロッパ中心のファッション業界のセオリーからすると“未開の地”であるアフリカの若手デザイナーへの注目が集まっている。

そんな気分を日本のマーケットでも紹介しようというショーケース・イベントが、3日めの最後、30分押しで東京タワーの麓にあるSTAR RISE TOWERで開催された。

1)21:00-
モデルプレゼンテーション:Kenneth Ize(ナイジェリア/芸術写真家)、Wataru Tominaga(日本/ファッション&テキスタイルデザイナー)、 COYOTE(日本/ここのがっこう)

2)21:30-
Sulvam(日本):民謡クルセーダーズ ライブパフォーマンス
Anyango Mpinga(ケニア):ソウルトレインダンスパフォーマンス
Thebe Megugu(南アフリカ):ランウェイショー

・主催:株式会社ユナイテッドアローズ、一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構、United Nation's ITC/Ethical Fashion Initiative
・プロジェクトディレクター:栗野宏文
・ファウンダー:AWA'TORI、ブッキー・アデジョビ(創設者)/清子ウンバコ(共同創設者)
・ショーディレクターズ:金子繁孝
・ミュージカルディレクター:久保田麻琴
・FACE A-J ロゴデザイン:高橋盾
・アドバイザー:信田安芸子(伊藤忠商事)、今城薫(日本ファッション・ウィーク推進機構)
・スポンサー:株式会社ユナイテッドアローズ、United Nation's ITC/Ethical Fashion Inisiative



 

KOZABURO/LANDLORDNEW YORK:
合同ショーが、渋谷のSOUND MUSEUM VISIONにて開催。

90年代の渋谷のストリートカルチャーの影響を受け、英セントラル・セント・マーチンズ大学やNYのパーソンズ美術大学院で服飾を学んだのちにスタートした赤坂公三郎さんによるブランド「KOZABURO」。2020SSの新作を、
やはりセントマーチンズやパーソンズを卒業したクリエイティブディレクターの川西遼平さんと、テクニカルビジネスディレクターの増田直起さんらによるNYコレクションブランド「LANDLORD NEW YORK(ランドロード ニューヨーク)」との合同ショーにて発表した。


会場は渋谷・道玄坂を上がったところにある、SOUND MUSEUM VISION。オープンして間もない2012年に「ACROSS」でも取材させていただいている(
http://www.web-across.com/todays/cnsa9a000008igjz.html?ra=1)。

ARやプロジェクションマッピング、VRなどハイテクを駆使した音楽ライブ空間の演出が盛んになるなか、同会場では、力強い和太鼓に始まり、来場者でぎゅうぎゅうななかをモデルたちが勢いよく歩き去る、という90sっぽいスタイルになっており、「そういえば、90年代って、クラブでファッションショーとかやってたな」ということを思い出した。

正直なところ服自体は赤いライティングもあって、よく見ることができなかったが、まあそれはオフィシャルで後から確認できるので、ここでしか感じられないデザイナーらのエモ感が伝わってきて楽しかった。

ただ、ここから芝公園に移動しなくてはいけない、というタイトなスケジュールだけがアタマを悩ませていた。

・2019年10月16日(水)20:00/渋谷SOUND MUSEUM VISION
 
*公式サイト:
KOZABURO

LANDLORD



CINOH:フレンチスタイル
いろんなエレメントをミックスした“東京ファッション”を提案。
さらに、一部でリサイクル素材も起用。

Day3、19:00からは、HikarieホールAを会場にCHINOH(チノ)が2020春夏の新作を披露した。
 
テーマは、「フレンチスタイル」。フレンチシックに見られるスカーフの使い方や、バスクシャツ、ボーダー、セーラーといったマリンアイテム、ココシャネルのモノトーンとパールのコーディネートなどのエレメントが同ブランドらしくエレガントでかっこいいスタイルに消化された“東京ファッション”になって披露された。

実は、昨年「TOKYO FASHION AWARD」を受賞した同ブランド。既に7月に展示会を終えたスケジュールで生産サイクルもグローバルなスケジュールで展開しているという。

「前回久しぶりにショーを披露したのですが、1回だけだと分からないので、継続して何回か参加してしたい」とデザイナーの茅野誉之さん。

コットンやポリエステルの一部などでリサイクル素材を用いていたり、生地加工の段階でもなるべく水を使わなよう心がけたという。

「次回のコレクションでは、もっとエコを意識した工程を取っていく予定です」と話してくれた。

・2019年10月16日(水)19:00/HikarieホールA
 
*公式サイト: https://cinoh.jp/


 


 
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TOMO KOIZUMI:
NYコレクションとは違う、東京でしかできないことを披露。
「売れるものをつくるのがこれからの課題」。

Day3、17:30からは、あっという間に時の人として、NYコレクションでも作品を発表したTOMO KOIZUMIが東京で初めてのショーを披露した。弾ける大輪の花のようなドレスは、NYでは7体だったが東京ではさらに3体多い10ルックを発表した。
 
「楽天に冠スポンサーが変わって、JFW(ジャパンファッションウィーク推進機構事務局)さんから声をかけていただいたので参加しました」と話すデザイナーの小泉智貴さん。きっかけは、Amazon Fashion Week TOKYOのイベントで『VOGUE ITALIA』のサラ・マイノにプレゼンする機会があり、彼女のインスタを見たデザイナーのジャイルズ・ディーコンや女優のグェンドリン・クリスティーらの目に留まり、衣装の貸し出しの依頼があり、だったらショーも、、という流れになったのだそう。
 
「ここまでの過程でいろいろな方に手伝ってもらったので、恩返し=ギフトということで、ボックス型にし、背中にリボンをあしらいました」と話す。
 
キムタクの次女のKoki冨永愛も登場したキャスティングは、パルコの広告でもお世話になっているBobbie Tanabeさん。スタイリングは人気スタイリストの仙波レナさんと豪華メンバーによる“COLORFUL”でポップな舞踏会となった。
 
・2019年10月16日(水)17:30/表参道ヒルズ スペースオー
 
*公式サイト: http://www.tomo-koizumi.com/


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thibaut(ティボー):HUMAN MARKET
アイテムやジェンダールールを越え、わたしに似合うピースを見つけよう!

Day3、オフスケジュール、2つ目は、リメイクブランド「thibaut(ティボー)」。三宿の老舗アンティークショップ「THE GLOBE ANTIQUES」を会場に、訪れる人が店内を回遊しながらモデルが着用したルックを観察する、というスタイルでの発表となった。

ディレクターは「定点観測」のインタビューでもしばしば名前があがる原宿の人気古着ショップ「MELANGE(メランジェ)」のバイヤーでもある伴芽衣子さん。そのオリジナルブランド「theibaut」は2年ぶりのプレゼンテーションとなった。

テーマは「HUMAN MARKET」。一瞬「?!」とならなくもないが、サブタイトルになっている“既成概念“を越えて、早朝のマーケットに老若男女が集まり、自分のライフスタイルに合った服を自らがピックし、自由に着こなすことで手に入れる心地よさを見つけよう、古着の醍醐味でもある“自分に合う1着を見つける“ためにマーケットへ行こう!
という提案のようにも感じられた。

新鮮だったのはジェンダーレス感覚だ。マニッシュなウィメンズ服の提案が目立つ2020SSにあって、「thibaut」は、一見フェミニンにもみえるヴィンテージの白や生成りの麻、コットンの服たちをロングやボブヘアの少年たちが着用するというスタイリングは、eight peace山口翔太郎さんによるものだった。

・2019年10月16日(水)14:00-15:30/KASHIYAMA DAIKANYAMA
 
*公式サイト: https://thibaut.tokyo/


muuc(ムーク):
「手仕事」と「服」を通して育まれる新しいファッションの在り方。

Day3、公式スケジュールのすき間を塗って、この日はオフスケジュールのイベントが盛りだくさん。

1つ目は、2005年春夏コレクションより15年間活動してきたニットブランド「everlasting sprout(エヴァーラスティングスプラウト)」から、ブランド名を変更し、新ブランドとしてスタートすることになった「muuc(ムーク)」が、オンワード樫山の「KASHIYAMA DAIKANYAMA」にてお披露目となった。

デザイナー の村松啓市さんが活動の拠点を東京から移した静岡県島田市「AND WOOL(アンド・ウール)」での製作活動や、その後の全国各地でのワークショップなどを通して確信した「手仕事」から生まれる上質な製品づくりと結果的に職人の育成プロジェクトとしての役目を担うことになった実感。さらに、過疎地に住まう高齢者や障害のある方、お子さんやママなどさまざまな事情からの「(女性の)内職しごと」としての社会的課題など、「文化の普及や社会背景を視野に入れたモノづくり」へと深化していったのだという。

「これまでの活動を通して数十人の仲間ができていて、専門性を持った高い技術と服作りの背景にある仕組みの2つがmuucの強み」と村松さんは話す。

会場では、デビューコレクションの「朝光(あさかげ)」や、みんなの「手仕事」によるウエディングドレスなどが披露。さらに、静岡県のお茶農家とデザイナー 仲間で立ち上げ日本茶ブランド&プロジェクト「chabashira」からハーブティー、静岡富士宮市北山のオーガニック野菜農園の「北山農園」や発酵料理人「檸檬とラクダ」によるフードなどが振舞われ、集まっていた人たちはみんな「美味しい!」とお代わりをしながら、村松さんによる編み機を用いた実演に耳を傾けていた。

・2019年10月16日(水)14:00-15:30/KASHIYAMA DAIKANYAMA
 


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SREU(スリュー):ENTER
ファッション業界へようこそ。
“アップサイクル・ブランド“を超え、“ファッションブランド”としてリ・デビュー。

Day3、公式スケジュール3つめは、植木沙織さんが手がける「SREU(スリュー)」。もともとは「古着にレース」というブランド名で展開していたブランドからの大リニューアルで、セルリアンホテル1Fのラウンジカフェスペース「坐忘」を会場に、仕立て屋のサーカスの立ち上げメンバーで「CINEMA dub MONKS」を主宰する曽我大穂さんらによる演奏を背景に、ランウエイショーを披露した。

「今回、改めてファッションブランドとしてしっかりやっていこうということで、ブランド名も変更し、ショートというスタイルでお披露目をすることにしました。いつもシーズンテーマとかは設けていないのですが、業界にしっかり入り込んでいくという意味から“ENTER”としました」とプロデューサーの米田年範さんは話す。

実は、米田さんは「ATENOY(アテノイ)」という自身のファッションブランドを手がけていたこともあり、「ワンピースとタイツ」という家号では、渋谷パルコをはじめ、ポップアップストアやイベントなどでもお世話になったお取引先でもある。旗艦店もあり、ビジネスも安定してきて、さて海外に、というタイミングになって、「古着にレース」というワードが中国で既に別の人によって商標登録されていたことが判明。ブランド大リニューアルをするきっかけになったのだそう。

ベースとなる服はすべて国内外から集めた古着で、すべてが1点もの。それぞれの特徴を生かし、植木さんや米田さん、もう1人のスタッフと3名で、オーガンジーなど古着では出ない素材などとミックスして“アップサイクル”していくという。既にパリや上海、台湾などでの展示会にも参加し、手応えもしっかりあったそうだ。

「仕入れやリメイクはもちろん、すべての工程においてアウトソーシングは考えていません。できるだけ自分たちの中でクリエーションやクォリティはコントロールしていきたい」と話す。

今回発表された一部アイテムはショー直後からハンドメイドマーケット「ミンネ(minne)」でも販売。今後は同ブランドのオンラインも積極的に展開していく予定だという。また、一部の企業Tシャツは、世界59ヵ国6,500以上の導入実績のあるカスタマーエンゲージメントのプラットフォーム「Repro」を提供するRepro株式会社から供給されており、“アップサイクル・サスティナブル”なアイテムへと生まれ変わり、再び世の中に出ていくのだそう。

・2019年10月16日(水)15:30/セルリアンタワーホテル 1F坐忘
 

Repro

 
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Nobuyuki Matsui: 水鏡
水の反射、光の歪みとわたしたちが今日着ている服。
新しいファッションのしくみを提示するブランド。

Day3、2つめは、前回、初めてのランウェイショーを1,000人は収容できるHikarieのホールAの片隅だけを使って細長い道を設け、前回までの冠スポンサーだったAmazonにちなんで、“緩衝材“をキーにテーラードルックに落とし込んだ高度なメンズ服を披露し、感動を呼んだ「Nobuyuki Matusi(ノブユキマツイ)。今回は、Hikarie8FのCreative Space8/を会場に、アーティなインスタレーションスタイルにて新作を発表した。

まず目を奪われたのは、天井から垂れさがった無数の氷柱。おそるおそる手で触れてみると冷んやりとしたガラス製で、1本1本が揺れてぶつかると、なんとも奥行きのある澄んだ音色が会場を優しく包み込んだ。足元には床一面に藍染されたシャツやパンツ、ベストなどの服たちが敷き詰められており、それぞれ手縫いで繋げられ、まだらな青がまるで湖のようにも見える。

「基本的に服が好きなので、捨てられて処分される直前のシャツやパンツ、ベストなどを引き取って、1着、1着今朝まで僕が縫ってました(笑)」とデザイナーの松井さん。

2020年春夏シーズンのテーマは「水鏡」。鏡というものがなかった時代は、水面は自分自身の容姿を確認する唯一の手段で、水の反射は服を、わたしをどのように移すのか、といったような“視点“に注目し、北海道の洞爺湖在住のガラス作家高臣大介さんによるインスタレーション「野傍ノ泉池(のぼうのせんち)」をそのまま再現していた。そして、ブランドの特徴でもある“1点もの”という精神は、ふたつとして同じものがないオリジナルのガラスボタンに起用されていた。

さらに音楽作家のKaito Sakuma a.k.a BATICさんによる「オーフィリア」に着想を得た4chの立体音響作品の起用に繋がり、唯一無二のインスタレーション空間となっていた。

配布されたリリースには、「伝統や職人技術から生まれる手仕事を大切にし、長く大切にできるような服を目指す」というブランド創設当初からの姿勢を反映したプレゼンテーションで、ファッション業界が抱える課題だに対するささやかなステイトメントのひとつであり、また、人びとが身に付けるものへの愛情のあり方を問いかけるものでもある」と結ばれていた。


・2019年10月16日(水)12:00/Hikarie Creative Space 8/
 
*公式サイト: https://www.nobuyukimatsui.com/



高臣大介(ガラス作家)

KAITO SAKUA a.k.a BASIC(音楽作家)



 
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RAINMAKER KYOTO:
展示会は京都とパリのみ。
上質でエレガントな大人服。

Rakuten Fashion Week 2020SSの3日め、16日水曜日は、京都を拠点にメンズウェアをメインに手がけているブランド「RAINMAER(レインメーカー)」からスタート。会場はHikarieのホールB。座席に置かれた京都の老舗松栄堂の香りが広がる中、スモーキーな色味の絞り染や花柄のジャカード素材のライトコートやドレスシャツ、パンツとのセットアップなどシックでエレガントなスタイルが披露された。

立体感のある表情が特徴の絞り染めは、2015年に工芸京都市伝統産業未来の名匠に認定された染物師の重野泰正さんによるもの。シルバーアクセサリーは星野学さん、斜めに掛けたパースは、竹工芸作家の公長斎小菅(こうちょうさいこすが)さんなど、工芸作家さんらとの丁寧なものづくりのアプローチは、いかにも“KYOTOブランド”らしく、しかも“和になり過ぎていない“のがポイント!

昨年、東京都と繊維ファッション産業協議会、ファッション・ウィーク推進機構が共催する「東京ファッションアワード 2019(TOKYO FASHION AWARD 2019)」を受賞し、これまでに2回、パリの展示会にも出展した。その成果を尋ねると、

「1回めはなかなか見てもらうのも大変でしたが、前回、韓国の『IAMSHOP』というECに強いセレクトショップとの取引が成立しました。シンプルな服が多いので、まだまだ見せ方には工夫が必要だなとは思っていますが、自分たちのものづくりの姿勢は変えずにいきたい」とデザイナー の渡部宏一さんは話してくれた。

京都に旗艦店とスタジオを設け、展示会は京都とパリのみ。国内の取引先は27〜8と順調に伸びており、先日京都を代表する名店、和久傳(わくでん)のおもたせを販売する紫野和久傳の物販店で使用される制服のデザイン・製作を担当したそう。

「あなたたちのクリエーションは素晴らしかったです!ヨーロッパで展開はしていないんですか?」と囲み取材で外国人ジャーナリストがコメント。たしかに、彼らのクラフトマンシップとセンスは、パリのあるファッションツウの人たちから支持されそう! 次回も楽しみだ。

・2019年10月16日(水)12:00/Hikarie ホールB
 
*公式サイト: http://rainmaker-kyoto.com/
 
 

*Rakuten Fashion Week 2020SS: 2019年10月14日〜19日
他の日のレポートは以下からどうそ。

Day 1:10月14日(月)
http://www.web-across.com/todays/p7l756000002aw5a.html


Day 2:10月15日(火)
http://www.web-across.com/todays/p7l756000002ax69.html


Day 3:10月16日(水)
http://www.web-across.com/todays/p7l756000002b6r5.html


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