2019年10月末に起こったFOEVER21(フォーエバー21)の日本撤退に象徴されるように、一世を風靡したファストファッション人気に陰りが見えだしている。その一方で、メイドインジャパンの安心感、高い技術力による品質のよさ、モノとしてのストーリー性---そういった確固たる魅力を持つ日本各地のファクトリーブランドへの注目が高まりつつある。
山形発の老舗ニットメーカー「米富繊維」が手がけるファクトリーブランド「COOHEM(コーヘン)」が、去る10月18~27日、「frø(フォイ)」(東京・馬喰町)にて初のポップアップイベント「COOHEM Arts and Craftsmanship」を開催。開催の背景と、2020年に10周年を迎える同ブランドの歩みについて、COOHEMディレクターで米富繊維3代目社長の大江健さんに話を聞いた。