筆者が最初に向かったのは、某大手化粧品会社です。事前応募では理系職のみの募集だったので、ウォークインにチャレンジ。レジュメを手に、インターンの問い合わせをしました。自分の日本語と英語のレジュメを渡し、自らの現状とマーケティングに興味があること、海外事業に関わりたいことをアピールして、後日メールで連絡をもらうことに。このブースでは説明会の予定はなし。
ちなみに結局メールは届きませんでした。企業の公式サイトでは情報が解禁されており、ウォークインしたことによるアドバンテージは全くなかったようでした。
次は、面接のアポを頂いた外資系市場調査会社の企業説明会に参加。他のブースよりもサイズが2倍で、力の入れ具合が全く違いました。新卒は毎年この東京キャリアフォーラム経由でしか採用していないので、さっそくインターンの問い合わせ。すると、それは通年で募集しているからメールを送れと言われ、その情報はすでにウェブサイトで知っていたので、後日とかではなく当日踏み込んだ話がしたかったのですが、企業としては、この場は現4年生の新卒にフォーカスしているようでした。
同企業の面接については、口コミサイトで、2:2の面接でしかも面接官の対応が優しいという情報を事前に入手していました。会社説明会を聞いた印象としては、マーケティング専攻である必要性は低そうで、外資系にしては珍しく新人を育てる意識が強い点に共感できました。
実際に面接は2:2で、面接官もTシャツとカジュアル。質問のしかたも学生との距離感の取り方など、威圧感が全くなく、とてもフレンドリーで和やかな空気感に包まれていました。後述する百貨店の面接官とは対照的。もらったメール・説明会は英語のみだったにも関わらず、面接は全員日本人で日本語でした。質問も、筆者の現状、会社への印象、そして、実は事前に聞かれることを知っていた、最近気になる広告について。こちらからはマーケティングとマーケティングリサーチの違いについて逆質問を試みたのですが、あまりうまくいきませんでした。
同時に面接を受けた方は、わざわざこれを受けるために、留学先のイギリスから一次帰国しているロンドン芸術大学の学生で驚きました。
また、某大手百貨店は全く対照的で、志望動機や自己アピールを強く求められました。正直申し込んでから、そこまで本気で志望動機が語れるわけではなかったことに気づいて、前日にIR情報を調べて、急いで志望動機を練って望みました。
まだ就活を本格的にスタートさせたわけではなく、企業のかっちりとした面接を受けたことがなく比較が難しいですが、これは王道の面接スタイルではと瞬時に分かりました。
入室すると、面接官の手には、マイページ登録時に作成したレジュメのプリントバージョンが。一応私の作ってきたウォークイン用の履歴書も配布しました。「21卒(2021年3月卒業)」であることを伝えるととても驚かれましたが、最終的に本社が関西という特殊性から、本当にインターンをしたい、しかもしっかりとした就業体験としてのインターンシップをしたいのであれば、いまの制度を変えて対応することも可能という旨を伝えられ、名刺をいただき解散。制度重視の日本企業と思っていたのですが、柔軟に対応してもらえて感銘を受けました。ありがとうございました。
3社目は、現在成長企業の衣料メーカー。面接の所要時間が30分で長いなと思っていましたが、実際は15分ぐらいでした。同社の会長が大切にしていることと、筆者が話した内容が重なったらしく、共感してもらえたようで好印象。夏のインターンシップに繋がりました。時間がたっぷりあったので、色々と質問しましたが、どの質問にも納得できる考えが返ってきて、筆者も大切にしている、“なぜ?“を考える姿勢が強くとても共感を覚えました。同企業だけ唯一21卒でも驚かれませんでした。
あっという間にランチタイム。コンビニで買っておいたもので済ませましたが、休憩兼作業スペースも満席で、立っておにぎりやパンを食べている人も見受けられました。主催者側がちょっとした昼食を配っていたようでした。
午後と翌日の2日目には、某大手衣料メーカー、某大手繊維会社など、興味があるところにウォークインをトライアルしましたが、20年卒(2020年3月卒業)でないことを理由に門前払い。レジュメを受け取っていただいた企業もありましたが、後日連絡をくださった企業はありませんでした。