ニューヨークに日常が戻ってきた。
「そのシャツどこで買ったの」と街角で見知らぬ人がまた話しかけてくるようになったところをみると、この都市に特有の、人との距離の近さもまた戻ってきたというわけだ。昨年市長が熱心に繰り返した「リオープン(再開)」という言葉を耳にしなくなったのは、その段階がもう終わった何よりの証だ。
市内の飲食店には再び人があふれ、マスクをしている人はいない。それでも「以前」とは何かが違ってみえる。地下鉄にも乗客が戻りつつあり、時間帯によっては混雑さえしているところは2020年以前に見慣れた光景のはずだが、どこかが違う。
9月18日にはバイデン大統領がパンデミックの終了を宣言したことで、いよいよ正式に「ポストパンデミック期」に移行したことになる。2年半の長いトンネルを抜けた今、人びとの暮らしはどう変わり、何が変わっていないのだろう。
9月18日にはバイデン大統領がパンデミックの終了を宣言したことで、いよいよ正式に「ポストパンデミック期」に移行したことになる。2年半の長いトンネルを抜けた今、人びとの暮らしはどう変わり、何が変わっていないのだろう。
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