代官山での取材を終え、歩いて渋谷まで戻ってきた3月22日(金)の午前11:30。渋谷駅を目の前にして、ほっこりとした桜並木の一角に出合い、思わず足を留めた。
それもそのはず、桜丘町の渋谷インフォスタワー脇の坂道は、知る人ぞ知る渋谷の桜の名所で、「さくら通り」という名前までつけられていた。しかも、この桜並木が、「渋谷区桜丘町」という町名の由来だったというからさらに驚く。
昼夜を通して人通りが少なく、クルマも抜け道として活用する程度で実に静かなこの一角。ランドマークとしては、他に坂の途中に映画ファンなら誰もが知るユーロスペースがあるが、わざわざ坂を上りきってまで桜景色を楽しもう、とは思わせないスケール観である。
実は、ここに誰も知らない“ふつうの渋谷”があった。
ちなみに、今年の東京の桜は、平年(3月28日)より12日も早く開花宣言が出されており、1953年の観測開始以来最速を記録した。
“ふつうの渋谷”
2002.03.23
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