GLOSTER

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レポート
2002.09.03
ファッション|FASHION

8月19日、渋谷区神南1丁目に、『GLOSTER 渋谷店』がオープンした。

『GLOSTER』は、(株)ノーリーズが4年前から展開する、英国テイストをベースとした日常着ブランドである。当初はレディスのみだったが、今秋冬から新たにメンズもスタート。
「当社にとって念願のメンズ展開を期に、メンズとレディスの複合店として出店しました」と、ブランド担当の千本さん。

店内は、メンズ・レディス共に、上品でほどよくカジュアルな商品が並ぶ。オリジナルとセレクトの割合は半々。中心価格帯は、インナーが3,000〜7,000円台、アウターが9,000〜3万円台、ボトムスが8,000〜1万円台と比較的リーズナブルである。また、メンズの売場では、財布やライターなどの小物類のほか、扇風機やゴミ箱などの日用品も取り扱うなど、今どきの商品構成となっている。

実は、ここはコンサバ系ブランド『NOLLEY'S』の旗艦店があった場所である。
「数年前からでしょうか。『NOLLEY'S』のターゲット層とこの神南エリア周辺への来街者層とにギャップを感じていたんです。この立地に見合った“神南っぽい店舗”にしたいという思いはありましたね」(千本さん)。

基本的にはカジュアルで、トレンドを取り入れつつも、どこか上品にまとめたスタイル。同社は『GLOSTER』をそんな“神南系ファッション”として位置付け、カップルでの買い回り傾向が強いという特性も考慮し、業態転換したというわけだ。ちなみに『NOLLEY'S』は、02年2月にオープンした銀座店に旗艦機能ともども移転している。

「シンプルさ+シーズンの流行+素材と着心地のよさが特徴です。コンセプトは“勝負服ではないけれど週5日は手に取る服”。実用的で着回しのきく服ということです。決して目立つ存在ではないんですが、自分なりのオシャレを楽しんでいる人に着て欲しいですね」(千本さん)。

奇抜なトレンドを積極的に取り入れる“ファッションアディクト(トレンド大好き族)”が台頭する一方で、このところ、ニューコンサバ層もじわじわと増えている。ブランドやトレンドを押さえつつ、上品にカジュアルファッションを着こなす彼ら。まさに『GLOSTER』のメインターゲットは、そんな今ドキのOLとその彼氏たち=“ネオHanakoさんカップル”といえるだろう。

ちなみに、9月7日には、同店と同じ神南エリアに『NOLLEY'S』『GLOSTER』など、同社の全ブランドを集めたアウトレット、『Cape Cod 渋谷店』もオープンする予定だ。

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