つい先日、9月7日(土)に実施した「定点観測」では、ネックレスやバングル、リング、ピアスなど、複数のアクセサリーをコーディネートする若者が急増。ということで、今回の「today's shibuya?」は、ここ数カ月の「定点観測」からの“こぼれネタ”として、「気がつけば増えていたアクセサリー使い」を取り上げることにした。
今年っぽいアイテムといえば、なんといってもネックレス。しかも、2つ以上のネックレスを重ねて付けたり、1本のチェーンにチャームとよばれる小さなペンダントヘッドをいくつも付けたりという「レイヤード感」が特徴だ。
それもそのはず、「第260回の定点観測」(8月3日実施)で取り上げた「鎖骨見せトップス」のように、今春夏は胸元が大きく開いたトップスを複数重ねるスタイルが大人気。開いた胸元をどう飾るか、がオシャレ度を推し量るポイントになっていったのは自然の流れといえるだろう。
「ピアスはたくさん持ってるけど、ネックレスはこれが初めてです」と言うのは服飾専門学校に通う生田目さん(18)。ゴールドと貝殻でできた80年代っぽいデザインのネックレスは、8月にラフォーレ原宿内のセレクトショップ『ハニーサロン』で購入したのだそうだ。だらりと垂れ下がった細いチェーンはフリンジのようにも見える。モチーフとしては、長めのチェーン+ヘッドが大きめのペンダントやクロス、黒色やアンバー色など、アンティークっぽく存在感があるものが人気のよう。
『心ときめく憧れのジュエリー&アクセサリー』(GINZA9月号)、『ゴシック調のアクセサリーをスパイスに!』(spring 8/19号)、『夢の宝石箱』(SPUR 8月号)、『スタイルを飾るアクセサリー』(FIGARO japon 8月20日号)。今秋冬の女性ファッション誌をチェックすると、アクセサリーに関する特集記事が増えている。
おもえば、「アッシュ・ペー・フランス」や「ヴィアバスストップアクセサリー」といったアクセサリーのセレクトショップで取り扱っていたクリエイター系アクセサリーに火がついたのは今から約5年ほど前のこと。その後、「グレース」や「アメリカンラグシー」といったセレクトショップのアクセサリーの人気も定着し、今では海外のオーセンティック系ブランドのジュエリーとは異なる装飾品のジャンルを確立したといってもいいだろう。
「シンプルな服に合わせて主役に、アウターからちらっと見せて脇役に、というように、服によって表情が変わるので便利です。次はちょっと高価なダイヤの一粒ピアスに挑戦したい」(生田目さん)。
「渋谷の大人化=渋谷に大人が増えた」という単純なことではなく、昨年の秋冬あたりから、ここ渋谷のストリートでもファッションのトレンド自体がフェミニンな方向へとシフト。昨年の今ごろは、まるでギョーザのようなギャザー使いのハンドバッグやフリンジや刺繍があしらわれたバッグでフェミニンっぽさを演出していたように、実は、今年はアクセサリーがコーディネートの重要なスパイスとなっているようだ。
気がつけば増えていた“アクセサリー”使い
レポート
2002.09.10
ファッション|FASHION
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