SOFTWEAR

SOFTWEAR

レポート
2002.09.13

9月1日、シブヤ西武A館5Fに『SOFTWEAR』がオープンした。

これは、パリに拠点を構えるトレンド情報機関「トレンド・ユニオン」が、95〜96年より提唱する“SOFTWEAR”というコンセプトをベースに、(株)西武百貨店、(株)オンワード樫山、カネボウ(株)、泰道リビング(株)、(株)ワコールの計5企業が集結。都市で生活する30代の女性をメインターゲットにした協業プロジェクトである。

「トレンド・ユニオン」の日本の窓口である伊藤忠ファッションシステム(株)が、ブランドの商標管理やディレクション、サポート業務を担当。商品は、(株)オンワード樫山によるオリジナルブランドの衣服をはじめ、泰道リビング(株)から同名ブランドの手織りのラグやクッション、ブランケットなどを提供。(株)ワコールからはスイスの高級インナーウェア類「ハンロ」や「INPW」、カネボウ(株)からは“細胞の休眠”をテーマにしたスキンケアライン「ディアレスト」とアロマ、という構成となっている。そして、売場は(株)西武百貨店が提供。オペレーション(人材の手配)や、クラブオンカードによる顧客情報の管理・分析も行なう。
「『SHOES+』をはじめ、30代の女性をメインターゲットに売場づくりをしてきたシブヤ西武と、“SOFTWEAR”のターゲット層が一致したこともあり、参加しました」(同社広報室の中嶋さん)。

そもそも“SOFTWEAR”を提唱したのは、「トレンド・ユニオン」を主宰する、リー・エーデルコートさん。それを日本市場向けに、“より精神的に満たされるモノ・コト、安らぎを与えてくれるモノ・コトを作り、集め、消費者に提案していく”というコンセプトに再構築。ファッション・コスメティック・インテリア・インティメイトの4ジャンルを集積した“ライフスタイル提案型の売場”というわけだ。

なかでも、約52坪の売場の約1/3を占める「ディアレスト」のコーナーは、カウセリングやハンドマッサージを受ける会社帰りの女性たちで賑わっていた。ちなみに、同コーナーは、今後単独での店舗展開を予定しているという。

「親元から独立してひとり暮らしをする33歳で、いわゆる“ノン・パラサイト”がモデル像でしょうか。ある程度キャリアを積んだ彼女たちは、半身浴で疲れを癒し、お香を焚くのを好むと聞いています」(同社販促部部長の佐藤さん)。

「ハンロ」や「ディアレスト」をはじめ、同売場で扱われている個々の商品は魅力的なものが多い。だが、デビューしたばかりということもあって、“SOFTWEAR”としてのブランドイメージは、まだこれからだ。

ちなみに、9月12日(木)には、有楽町西武A館2Fにも同売場がオープンしている。

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