下北沢北口から徒歩4分。スターバックス隣に、古着店「FRANK BLACK(フランクブラック)」がオープンした。
「トレンド重視のkinsella(キンセラ)とは全く違う、自分たちと同世代の30代に向けた提案をする店をやりたかったんです。ファッションで“目立ちたい”のではなく“こだわりたい”という人に来て欲しい」(山上さん)。
同店は、原宿とんちゃん通りの古着店「kinsella(キンセラ)」の2号店。2008年のオープン以来、アメカジからヴィンテージ、ブランド古着まで、ジャンルレスな品揃えが人気の古着店で、数年前から新人類ジュニア世代(90年代生まれ)の若者たちの定番となっている、コスプレ感覚いっぱいの80’s古着ミックススタイルの立役者でもある。
運営は、山上達生さん、副島佑一郎さんによるkinsella tokyo合同会社。
ティーンズや20代前半の若者をターゲットに、奇抜な古着を扱うKinsella(キンセラ)とは異なり、同店はメンズに特化し、シンプルでシルエットにこだわった古着を取り扱う。ターゲットは主に20後半~30代の男性。
今回、まったく異なるスタイルの店を出店した背景には、山上さん自身が感じている現在の古着屋への倦怠感があるという。
「ここ数年の傾向として、空間を作り込んだ雰囲気重視の古着屋が人気ですが、商品自体はあまりおもしろくないというか…。かつてのようにレアなものや掘り出し物が隠れていそうな店が少なくなってしまった。それが残念だったので、そういう店を作ろうと思ったんです」(山上さん)