「その時の感情やストーリーを想像し、頭のなかの秘密の空間からさまざまなトリックを仕掛けて、形を変化させる」 --- そんなコンセプトをもとに独自のモチーフ・カラーの組み合わせから生まれる、ファンタジックな世界観が魅力のMELANTRICK HEMLIGHET(メラントリックヘムライト)。今年2月には福岡パルコの「once A month」にて、「wonder,surreal」をテーマに限定ショップを出店し、好評を博したばかり。渋谷パルコ「ミツカルストア」でも、4月10日~(5月9日まで)アーティストとコラボした「メラントリックへムライト×あちゃちゅむ×ヒグチユウコ」を展開。新作が並ぶプレスルームにて、デザイナーの優哉さんに話を聞いた。
---猫とマトリョーシカが合体した”ネコリョーシカ”、しっぽ柄や、猫の顔が隠れたワンピースーー。トリック(仕掛け)や遊び心のあるアイテムが特徴的ですが、優哉さんはいつ、どんなところからアイディアが浮かぶのでしょうか。
「普段の日常的な景色から思いつくことが多いですね。街中で猫を散歩している人や、仕掛けのある時計を見た時など。まず柄を思いついて、それを服に落とし込みます。お客さんが見て、ふと笑ってくれるようなものを作りたいと思っています」
---猫が好きなんですか?
「動物全般が好きなんですけど、やはり猫ファンは根強いですね。一番好きなのはシロクマです」
---(笑)。優哉さんの独特の世界観は、どのように生まれたのでしょうか。
「小さい頃から家にあった童話集や伝記集を良く読んでいて、その影響は大きいと思います。そのころから物語を作るのが好きで、小学生の時は作文コンクールで入選したこともありましたが、とにかく想像したり創作することが得意でした」
---様々なアーティストとのコラボレーションも多いですね。
「皆さん長く交流のある方たちで、どこか通じるものがあるんです。今回のミツカルストアでも、AHCAHCUM(あちゃちゅむ)、イラストレーターのヒグチユウコさん、人形作家のmelちゃんにも参加してもらう予定です」
---最近は、全国の商業施設でポップアップショップを出されていますね。今年もすでにいくつか決まっているとか?
「ポップアップショップは、場所によって幅広い人に見てもらえるのが魅力。基本は自分の作りたいものを作っていますが、やはり常に変化を続けながら、楽しんでもらえるものを提案したい。同時に”特別感”がないと意味がないので、毎回新しいアイテムを出すようにしています」
---では、今回の渋谷パルコ「ミツカルストア」の展開を教えてください。
「限定先行発売や限定アイテムを用意しています。また、新宿伊勢丹の限定ショップ「猫と変身」(3/4終了)で初日で完売した、コネコリョーシカのクッションやポーチ、キーホルダーなどの小物も再発します。あとは、福岡パルコ「once A month」で好評だったアーティストによるワークショップも、今回はスペースが限られているので規模を小さくしてやる予定。渋谷パルコはカルチャーにも強くて、少しマニアックで実験的なこともできるイメージ。ブランドを知らない人にも遊びに来てもらえたら」
◆PROFILE◆
優哉
スタイリスト/デザイナー。bortsprungt.(ボシュプルメット)のデザイナーを経て、13年AW東京コレクションよりMELANTRICK HEMLIGHET(メラントリックヘムライト)を始動。ガーリーでポップ、独自のファンタジックな世界観が特徴的。様々なアーティストとのコラボレーションも行う。
スタイリスト/デザイナー。bortsprungt.(ボシュプルメット)のデザイナーを経て、13年AW東京コレクションよりMELANTRICK HEMLIGHET(メラントリックヘムライト)を始動。ガーリーでポップ、独自のファンタジックな世界観が特徴的。様々なアーティストとのコラボレーションも行う。
「Meetscalストア by once A month」
株式会社パルコは、2010年3月の福岡パルコOPEN にあわせて初の直営編集ショップ「once A month」をスタートしました。
2011年秋には、渋谷パルコpart1に2号店をオープンし、
2012年9月に渋谷店は新業態「Meetscalストア by once A month」としてリニューアルしました。
このお店では“世界の面白い国や日本の面白いエリアを毎月紹介する” というテーマで、 その場所出身のデザイナーによるファッション、そこから生まれる雑貨、その土地に根付いた食品などを、 日本/ 世界の各地からセレクトします。毎月10日が企画のスタート日です。 「Meetscalストア by once A month」は、新しい発見を発信し続けるパルコ発の新しいコンセプトショップです。