自然現象や遺跡、超常現象などの事象を専門に扱う月刊『ムー』(学研パブリッシング刊)。創刊35周年を迎えた今もなお、コアなファンが多いことでも有名なオカルト雑誌だ。そんな同誌の初となる公認ショップ「ムーSHOP」(http://www.mushop.info/)が2014年7月31日、東京・渋谷にオープンしたと聞き伺った。
場所は、渋谷・神南のファイヤー通り沿いに位置するビルの1階。渋谷駅からも原宿駅からも徒歩圏内という好立地だが、比較的落ち着いたエリアだ。オーナーは、創刊当時から『ムー』を愛読していたという山崎偉晶さん。
どんなにマニアックな空間かと思いきや、アパレルショップも多いエリアに位置する路面の店は、大きなガラス張りの扉の開放的な空間。店内は淡い色調で統一され、一見アクセサリーショップのように見える。
「『ムー』というとオカルトのイメージが強いですが、『ムーSHOP』は、元気になりたいという方が対象。ショップ自体をパワースポットとして、ポジティブなオーラでお客様を迎えたい」という山崎さんの言葉通り、女性でも入りやすい雰囲気になっている。
「出店するからには長く続けていきたいので、1店舗目は人が集まるエリアに出店しようと考えました。そのなかでも渋谷は最新の情報が集まる反面、サブカルチャーも共存している場所。スピリチュアルなジャンルに対して間口が広いのも魅力でした。また、ここは都内屈指のパワースポットである明治神宮の“氣”の通り道にあたり、正に理想的な場所だったんです」(山崎さん)。
どんなにマニアックな空間かと思いきや、アパレルショップも多いエリアに位置する路面の店は、大きなガラス張りの扉の開放的な空間。店内は淡い色調で統一され、一見アクセサリーショップのように見える。
「『ムー』というとオカルトのイメージが強いですが、『ムーSHOP』は、元気になりたいという方が対象。ショップ自体をパワースポットとして、ポジティブなオーラでお客様を迎えたい」という山崎さんの言葉通り、女性でも入りやすい雰囲気になっている。
「出店するからには長く続けていきたいので、1店舗目は人が集まるエリアに出店しようと考えました。そのなかでも渋谷は最新の情報が集まる反面、サブカルチャーも共存している場所。スピリチュアルなジャンルに対して間口が広いのも魅力でした。また、ここは都内屈指のパワースポットである明治神宮の“氣”の通り道にあたり、正に理想的な場所だったんです」(山崎さん)。
山崎さんは、会社員を経て約20年前にアロマセラピーやハーブを扱う趣味雑貨のショップ をオープンし、百貨店等の催事にも出店してきた経歴を持つ。また長年の趣味が高じ、ピラミッドのパワーを体験できる瞑想方法“ピラミナジー”のワー クショップを全国各地で行なうなど、スピリチュアルな活動にも従事。約7年前からは『ムー』の通販コーナー「ムー・メイル・オーダー」にスピリチュアル グッズを提供しており、編集部とも懇意にしてきたという。2013年東京ビッグサイトでの「癒しフェア」で山崎さんがワークショップを実施したところ反響 が高く、ニーズを感じた編集部から公認リアルショップの話が浮上。通販ではなかなか売れにくい一点ものや希少価値が高い商品も扱っていた山崎さんは、かねてからリア ルショップの必要性を感じていたということで、意向が合致。オープンに至った。スピリチュアルな知識に長け、かつショップ運営の経験者である山崎さんは最 も適任な人物だったといえる。
取扱い商品は、「ムー・メイル・オーダー」でも扱いのあるレアグッズを販売するほか、山崎さん自らが買い付けたコアなアイテムなど約500種類をラインナップ。価格帯は300円のオリジナルステッカーから200万円以上の天 然石と幅広いが、なかでも注目は、貴重な天然石やパワーストーン、道教の道士から直接買い付けた霊符などの一点物などだ。そのほか、専門家と連携したオリ ジナル商品も販売しており、すぐに売れ切れになってしまう人気アイテムもあるという。9月には、要望が多かったオンラインショップ (http://www.mu-shop.net/)もスタートした。
来客層は40~50代の男性を中心に、男女比6:4。なかには数十 万円もの高額なアイテムを購入していく人も。「ムー民(むーみん:同誌の愛読者をそう呼ぶそう)」が多いものの、渋谷という土地柄や路面店の入りやすさから観光客や女子高生の誘致にも成功しているという。タレントなど芸能関係者の来店も多いとか。
来客層は40~50代の男性を中心に、男女比6:4。なかには数十 万円もの高額なアイテムを購入していく人も。「ムー民(むーみん:同誌の愛読者をそう呼ぶそう)」が多いものの、渋谷という土地柄や路面店の入りやすさから観光客や女子高生の誘致にも成功しているという。タレントなど芸能関係者の来店も多いとか。
同店のオープニングイベントには噂を聞きつけ予想を超える大勢の人が訪れ、店の外にまで人が溢れるほどの盛況ぶりだったという。一時のスピリチュアルブームを経て、本当に興味関心度の高い人たちが残ったともいえるが、山崎さんは「業界的には厳しい状況」と語る。
「2011年3月11日の東日本大震災後は、あのような災害を未然に予知できなかったのか?信じていたのになぜ?といった声も多く上がり、通信販売の受注が一 時激減するなどスピリチュアルな世界を疑問視する人が増えました。また、マヤ暦に基づいた“2012年人類滅亡説”が現実にならず、スピリチュアルブーム に乗って粗悪なパワーストーンが出回ってしまうといった状況が重なり、離れてしまった人も多かったんです。その反面、それも受け入れて信じる人だけが残っ たというのも事実。そういった人たちに“本物”だけを提供していきたいという、強い思いも出店のきっかけのひとつでした。“まがい物”も多いからこそ、当 店では本物志向にこだわり、多くの方に安心して買い物をしていただきたいと考えています」(山崎さん)。
「2011年3月11日の東日本大震災後は、あのような災害を未然に予知できなかったのか?信じていたのになぜ?といった声も多く上がり、通信販売の受注が一 時激減するなどスピリチュアルな世界を疑問視する人が増えました。また、マヤ暦に基づいた“2012年人類滅亡説”が現実にならず、スピリチュアルブーム に乗って粗悪なパワーストーンが出回ってしまうといった状況が重なり、離れてしまった人も多かったんです。その反面、それも受け入れて信じる人だけが残っ たというのも事実。そういった人たちに“本物”だけを提供していきたいという、強い思いも出店のきっかけのひとつでした。“まがい物”も多いからこそ、当 店では本物志向にこだわり、多くの方に安心して買い物をしていただきたいと考えています」(山崎さん)。
2005年頃から始まったスピリ チュアルブームは、関連書籍をはじめ、パワーストーンなどのグッズや、パワースポット・聖地巡りや、食関連など多様化。超能力やオカルトといったコアなも のではなく、ヒーリングやリラクゼーションといった、ライフスタイルや“生き方”に関わりの深いジャンルが定着・浸透してきた。
そんな流れを背景に、同店は雑誌『ムー』公認という“お墨付き”のもと、本物志向のイメージを保ちつつ、ライトユーザーも気軽に楽しめるよう、スピリチュアル・ビジネスの可能性を広げたケースといえるだろう。
今後は、要望が多いというワークショップを打ち出していくほか、ゆくゆくは多店舗展開も視野に入れているそうだ。
【取材・文 生田目恭子+ACROSS編集部】
そんな流れを背景に、同店は雑誌『ムー』公認という“お墨付き”のもと、本物志向のイメージを保ちつつ、ライトユーザーも気軽に楽しめるよう、スピリチュアル・ビジネスの可能性を広げたケースといえるだろう。
今後は、要望が多いというワークショップを打ち出していくほか、ゆくゆくは多店舗展開も視野に入れているそうだ。
【取材・文 生田目恭子+ACROSS編集部】