若者や国内外の観光客で賑わいをみせるJR原宿駅から徒歩12分。アパレルやクリエイティブ系のオフィス、近隣住民らをターゲットにしたユニークなショプや飲食店のある落ち着いた雰囲気の“奥原”と呼ばれる神宮2丁目エリアに、2014年9月26日、日本・シンガポールのクリエーターの作品や生活雑貨を取り扱うショップ「EDIT LIFE TOKYO(エディットライフ・トーキョー)」がオープンした。
「EDIT LIFE(エディットライフ)」は、東京とシンガポールを拠点にライフスタイルとカルチャーの情報を発信するプロジェクトの名称で、既に2014年8月6日にシンガポール店がオープンしている。
「欧米と同じく、日本の企業、クリエーターも国外へ進出する時代だと感じています。これまでは景気が悪くてもある程度国内に市場がありましたが、近隣諸国で大きな市場が育ちつつある今、そこに目を向けないのはもったいない。企業やクリエーターがアジアに市場を広げるための拠点として、東京とシンガポールに店舗をオープンしました」と語るのはプロデューサーの松尾仁さん。
松尾さんは、3年間CM制作会社で勤務したのち、10年間フリーの編集者として『Hanako』などの雑誌やWEB媒体にて編集・執筆を行っていた。現在はメディア製作社会社PAVLOV.にて編集者・プロデューサーとして活躍している。
運営元は株式会社PAVLOV.。フリーの時代から、クリエーターが海外に進出できるようなサービスの構想を立てていたという松尾さん。入社後、会社とのビジョンが一致したことから、2013年6月に同プロジェクトがスタートした。
「シンガポールをアジア進出の拠点に選んだ理由は、景気の良さと、安全性、また、他国と取引をする際の税制やアジア圏の貿易のハブというような位置的な利便性にも注目し、これから先のアジア線を見越したスタートアップの地に最適だと思ったからです。あと、景気の良い時期からバブル崩壊後までを経過し、クリエーターがものづくりを1から考え直したような70年〜90年代は、日本のクリエーションが最も面白かった時代だと思っているのですが、今のシンガポールはまさにその状況と似ていて、クリエーター第一世代というものが確実に育っていますね」(松尾さん)。
運営元は株式会社PAVLOV.。フリーの時代から、クリエーターが海外に進出できるようなサービスの構想を立てていたという松尾さん。入社後、会社とのビジョンが一致したことから、2013年6月に同プロジェクトがスタートした。
「シンガポールをアジア進出の拠点に選んだ理由は、景気の良さと、安全性、また、他国と取引をする際の税制やアジア圏の貿易のハブというような位置的な利便性にも注目し、これから先のアジア線を見越したスタートアップの地に最適だと思ったからです。あと、景気の良い時期からバブル崩壊後までを経過し、クリエーターがものづくりを1から考え直したような70年〜90年代は、日本のクリエーションが最も面白かった時代だと思っているのですが、今のシンガポールはまさにその状況と似ていて、クリエーター第一世代というものが確実に育っていますね」(松尾さん)。
「EDIT LIFE」は、東京とシンガポールの店舗+キーパーソンへのインタビュー掲載や展示の関連商品などを購入できるECサイトの“リアルスペース”דウェブ”で展開していくという。
「ECサイトを立ち上げた目的は、いい商品をセレクトすることはもちろん、それが何故いいのかをきちんと紹介できるような“キュレーターズ・アマゾン”になりたいと思ったからです。リアルスペースとウェブの“立体編集”で、作品やものの良さをより身近に感じてもらえるような情報を発信していきます。今後は英語版も本格的に展開していく予定です」(松尾さん)。
「ECサイトを立ち上げた目的は、いい商品をセレクトすることはもちろん、それが何故いいのかをきちんと紹介できるような“キュレーターズ・アマゾン”になりたいと思ったからです。リアルスペースとウェブの“立体編集”で、作品やものの良さをより身近に感じてもらえるような情報を発信していきます。今後は英語版も本格的に展開していく予定です」(松尾さん)。
コンセプトは「雑誌を編集するように、生活を編集する」。ブランディングディレクターにはセレクトショップ「WR」やワールドの生活雑貨店「CorteLargo」などを手がけてきた福田春美さんを迎え、松尾さんと福田さんがキュレーターとなり、商品を展示販売していくという。
「福田さんとの出会いは、フリーの編集者時代に彼女の連載ページを担当したことがきっかけです。デザインなどのクリエイティブな面から、自身のブランド経営といったビジネス面まで参考にさせて頂いています」(松尾さん)。
ロゴデザインをアートディレクターの峰崎ノリテルさん、東京店のインテリアデザインはデ ザイン会社SMILES代表の阿部臣吾さん、ウィンドウディスプレイはスタイリストの本間良二さん、さらに、シンガポールの内装は建築家の永山祐子さんが手がけるなど、同プロジェクトには松尾さんと福田さん双方に親交のある、様々なジャンルのクリエーターが携わっている。
「福田さんとの出会いは、フリーの編集者時代に彼女の連載ページを担当したことがきっかけです。デザインなどのクリエイティブな面から、自身のブランド経営といったビジネス面まで参考にさせて頂いています」(松尾さん)。
ロゴデザインをアートディレクターの峰崎ノリテルさん、東京店のインテリアデザインはデ ザイン会社SMILES代表の阿部臣吾さん、ウィンドウディスプレイはスタイリストの本間良二さん、さらに、シンガポールの内装は建築家の永山祐子さんが手がけるなど、同プロジェクトには松尾さんと福田さん双方に親交のある、様々なジャンルのクリエーターが携わっている。
ギャラリーとワークスペースが併設されたライフスタイルショップ「EDIT LIFE TOKYO」は、定期的な展示やイベントを開催するととともに、関連商品やオリジナルグッズを販売する。また、ワークスペースは個人単位で利用できる他、 展示会やイベント等でのスペースのレンタルも可能だ。
店舗面積は約20坪。店内の壁は展示作品が引き立つよう白で統一されている他、移動式の本棚や壁に収納可能なテーブルなど、展示やイベントの用途に合わせて自由に編集できるよう様々な工夫が施されたデザインが印象的だ。店内奥のカウンターではオリジナルラインのコーヒーなどドリンクも提供する。
店舗面積は約20坪。店内の壁は展示作品が引き立つよう白で統一されている他、移動式の本棚や壁に収納可能なテーブルなど、展示やイベントの用途に合わせて自由に編集できるよう様々な工夫が施されたデザインが印象的だ。店内奥のカウンターではオリジナルラインのコーヒーなどドリンクも提供する。
取り扱う商品は、展示アーティストの作品や関連商品の他、トートバッグやマグカップ、ラ イター、コーヒー豆やお米といった、幅広いラインナップで展開するオリジナルライン「EDIT LIFE」のアイテム等。また、シンガポールの書店「Books Actually(ブックスアクチュアリー)」のオーナー・ケリーさんのセレクトした書籍が並ぶ本棚を常設する他、ポップアップストアも定期的に開催していく。
「“奥原”や“神2”と呼ばれる神宮2丁目ですが、クリエイティブな仕事に就いている人が多いことや、弊社の関連会社が近隣に集中していることからこのエリアに出店しました。“若者の街”原宿よりも、少し上の年代の大人たちで構成されていて、表参道よりも、カルチャー色が強いのがこのエリアの特徴だと思います。ポートランドやブルックリンの、リトル・コミュニティやDIY文化を大切にするマインド、それを応援するような風潮など、そんなベンチマークとしてここは近いのかなと感じています。逆に、ギャラリーとして運営するシンガポール店は、生活に沿ったエリアでシンガポリアンがどうアートに向き合うのかのサンプルをとるため、高級住宅街のロバートソンウォークに出店しています」(松尾さん)。
東京店の客層は、展示アーティストのファンやイベントを目的とした20代〜40代の男女が中心となっている他、クリエーターの関係者などの来店も多いという。一方、シンガポール店には、近隣の住民や在住の日本人、現地のクリエーターなど年齢や国籍ともに様々な人が来店しているそうだ。
「うちで展示を行うクリエーターを知っている人にも知らない人にも、よりいい形で作品を伝えていくとともに、お客様やクリエーター、クリエーター同士の交流といった、東京とシンガポール双方の交わりで新しいものが生まれていくような場所にしていきたいと思っています」(松尾さん)。
東京店の客層は、展示アーティストのファンやイベントを目的とした20代〜40代の男女が中心となっている他、クリエーターの関係者などの来店も多いという。一方、シンガポール店には、近隣の住民や在住の日本人、現地のクリエーターなど年齢や国籍ともに様々な人が来店しているそうだ。
「うちで展示を行うクリエーターを知っている人にも知らない人にも、よりいい形で作品を伝えていくとともに、お客様やクリエーター、クリエーター同士の交流といった、東京とシンガポール双方の交わりで新しいものが生まれていくような場所にしていきたいと思っています」(松尾さん)。
日本店では、2015年1月17日(土)から4月17日(金)まで、デザイナーやイラストレーターとして活躍する香菜子さんとディレクター福田さんの愛用の道具や生活雑貨を展示販売する「香菜子と晴美の<楽食住>」展が開催されている。会期中、料理家竹花いちこさんのワークショップやシンガポール人ミュージシャンレスリー・ローさんのライブ、更に、落語家柳谷権太楼さんによる落語の会など、 様々なジャンルのイベントを予定している他、今後は、東京とシンガポール両方のアーティストが行き来するような、国やジャンルを超えたイベントも企画していくという。
シンガポールは、世界銀行の発表するビジネス環境に関する年次報告書『ビジネス環境の現状』のランキングで、最もビジネスのしやすい国として2007年より1位を維持し続けている他、弊社も協賛しているシンガポールの官民が一体となって進めているアジア最大級のファッションイベント「ASIA FASHION EXCHANGE(アジア・ファッション・エクスチェンジ)」も大盛況となっているなど、その注目度は年々高まっており、同国を拠点に海外進出を目指す動きは今後も増えていきそうだ。
取材・文:ACROSS編集部 仲村あゆみ
シンガポールは、世界銀行の発表するビジネス環境に関する年次報告書『ビジネス環境の現状』のランキングで、最もビジネスのしやすい国として2007年より1位を維持し続けている他、弊社も協賛しているシンガポールの官民が一体となって進めているアジア最大級のファッションイベント「ASIA FASHION EXCHANGE(アジア・ファッション・エクスチェンジ)」も大盛況となっているなど、その注目度は年々高まっており、同国を拠点に海外進出を目指す動きは今後も増えていきそうだ。
取材・文:ACROSS編集部 仲村あゆみ
EDIT LIFE TOKYO(エディット・ライフ・トーキョー)
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前2-27-6
営業時間:11:00~20:00 不定休
tel:03-5413-3841
東京都渋谷区神宮前2-27-6
営業時間:11:00~20:00 不定休
tel:03-5413-3841