2013年3月の東横線の渋谷〜代官山間の路線地下化により、旧線路跡地や周辺の開発が進む中、新規出店も相次ぎ、賑わいを増している代官山。駅から渋谷方面に歩くこと約5分の猿楽町大通り沿いに、2014年10月18日、オリジナルのアパレルブランドと世界中からセレクトした生活雑貨を取り扱うショップ「ROOT(ルート)」がオープンし人気を呼んでいる。
運営するのはOPEN YOUR EYES 株式会社。代表の山根敏史さんは、株式会社メンズ・ビギで7年間キャリアを積み、その後、クロックス日本支社の創設に携わりアジアアパレルマネージャーを務めた後、2009年に同社を設立。アウトドア雑貨を中心とした「Ficouture(フィクチュール)」と、奥さんでデザイナー兼プレスを務める春山麻美さんとメンズ、レディスのアパレルブランド「so far(ソーファー)」をスタートし、ECサイトと卸を中心に展開していた。
2012年からの2年間、青山の246COMMONにて「Ficouture」の直営店を構えていたが、同施設との契約満了を控えたある日、たまたま代官山を訪れた際、現在の物件に偶然出会ったことと、会社設立の5年後には店舗を持つという当初の目標のタイミングが重ったことから、初の路面店の出店を決めたのだそうだ。
2012年からの2年間、青山の246COMMONにて「Ficouture」の直営店を構えていたが、同施設との契約満了を控えたある日、たまたま代官山を訪れた際、現在の物件に偶然出会ったことと、会社設立の5年後には店舗を持つという当初の目標のタイミングが重ったことから、初の路面店の出店を決めたのだそうだ。
コンセプトは、店名と同じく「ROOT=根っこ」。それぞれの人生に根を伸ばし“ルーツ”となるような、自分の心に向き合った時にある「好き」なものが見つかる店にしたい、という意図からだそう。
「トラベル」「ルーム」「アウトドア」の3つのスペース+ショールームで構成される店内の広さは約20坪。店内は、水道管やエアコンの配線が見え、コンクリート打ちっぱなしの壁には「仕上げ面」のサインが残る一方、その奥は高級感のあるガラス張りのショールームという、あえて“出来上がりの途中”をイメージしたという。
「トラベル」「ルーム」「アウトドア」の3つのスペース+ショールームで構成される店内の広さは約20坪。店内は、水道管やエアコンの配線が見え、コンクリート打ちっぱなしの壁には「仕上げ面」のサインが残る一方、その奥は高級感のあるガラス張りのショールームという、あえて“出来上がりの途中”をイメージしたという。
取り扱うのは、日本の人気老舗シュラフ(寝袋)メーカー「NANGA(ナンガ)」とコラボレーションしたオリジナルの寝袋をはじめとする本格的なアウトドアギアから、日常的に使えるデイパックなどの小物類を展開する「Ficouture(フィクチュール)」と、都会的なカジュアルウェアーの「so far(ソーファー)」の2つオリジナルブランドに加え、イギリスの裁断用のハサミ「MERCHANT&MILLS(マーチャントアンドミルズ)」や、アメリカ・オレゴン州の塩「JACOBSEN SALT(ジェイコブセンソルト)」、ブルックリン発のオーガニックスキンケアブランド「BROOKLYN GROOMING(ブルックリングルーミング)」といった、代表の山根さんが世界中を旅する中で“日常的に使いたいもの”という目線でセレクトしてきた雑貨や食品、スキンケア用品など。
また、新しく、カスタムオーダーシャツブランド「Us and Us Only(アスアンドアスオンリー)」のセミオーダーサービスもスタートしている。
「私たちもアウトドアやそういったファッションが好きなので、自分たちが普段着られるようなアイテムを作りたいと思い、ブランドをスタートしました。野外フェスやちょっとしたキャンプなど、気軽にアウトドアを体験できるイベントが浸透し、ライトな感覚で楽しむ人も増えている今、アウトドアの服や小物も都会に馴染むようなファッション性の高いデザインのものが求められようになっていると感じています」(春山さん)。
客層は、20代~30代が中心で、男女比は6対4ほど。シュラフに使用される透湿防水素材AURORA-TEX(オーロラテックス)を使用したダウンコートといった機能的なアイテムは、コアなアウトドア好きの男性に人気となっている他、So farのファンの男女などアウトドア好きに限らず幅広い層が訪れているそうだ。
「ECサイトやHPの運営に加え、instagram(インスタグラム)やfacebook(フェイスブック)等のSNSの更新にも力を入れています。ECサイトは、店舗が無くてもブランドの認知度を上げることが出来るいちばんのプロモーションだと感じます。HPは日本語と英語のバイリンガル表記にし、海外のお客様も意識しています」(春山さん)。
会社設立より、海外進出を目指していたという山根さんと春山さん。ニューヨークの展示会にも出店するなど、積極的に活動している。先ごろ、日本のアウトドアライフスタイル誌『GO OUT』が中国版と韓国版を上梓したこともあり、アウトドアファッションの人気が高まりつつある香港の「initial(イニシャル)」や上海の「AITA(アイータ)」といったアジア圏のショップの他、ニューヨークの「STEVEN ALAN(スティーブン・アラン)」本店やサンフランシスコのREVOLVER(リボルバー)、ロンドンのOiPolloi(オイポロイ)などでも取り扱われるなど、海外の販路も広げている。
会社設立より、海外進出を目指していたという山根さんと春山さん。ニューヨークの展示会にも出店するなど、積極的に活動している。先ごろ、日本のアウトドアライフスタイル誌『GO OUT』が中国版と韓国版を上梓したこともあり、アウトドアファッションの人気が高まりつつある香港の「initial(イニシャル)」や上海の「AITA(アイータ)」といったアジア圏のショップの他、ニューヨークの「STEVEN ALAN(スティーブン・アラン)」本店やサンフランシスコのREVOLVER(リボルバー)、ロンドンのOiPolloi(オイポロイ)などでも取り扱われるなど、海外の販路も広げている。
「近い将来、アメリカ西海岸/サンフランシスコに「ROOT」のショップをオープンしたいと思っています。売れることよりも、自分たちで作りたいものを作っていきたいです」(春山さん)。
近年、定点観測でもスポーツやアウトドアアイテムをタウンで着用するスタイルが一般化しており、日本発のアウトドア・ライフスタイルブランドとしての今後の国内外での展開が楽しみだ。
【取材・文 『ACROSS』編集部 仲村あゆみ】
近年、定点観測でもスポーツやアウトドアアイテムをタウンで着用するスタイルが一般化しており、日本発のアウトドア・ライフスタイルブランドとしての今後の国内外での展開が楽しみだ。
【取材・文 『ACROSS』編集部 仲村あゆみ】
「ROOT」
住所:東京都渋谷区猿楽町4-5 J&Hビル1F
営業時間:12:00〜20:00
tel:03-6452-5867
営業時間:12:00〜20:00
tel:03-6452-5867