今回のイベントでは、事前にエントリーした中から選ばれた5チームが2日間でプログラミングからグラフィック、ユーザインターフェイスを完成させ、プレゼンを行った。
審査員は、市川渚さん(デジタルコミュニケーションコンサルタント/『DiFa』編集長)、小川徹さん(NHK デジタルコンテンツセンター 副部長)、北川竜也さん(三越伊勢丹特命担当部長)、桐島ローランドさん(写真家、マルチクリエイター)、軍地彩弓さん(『 Numero TOKYO』エディトリアル・ディレクター)、関根修二さん(BEAMS 社長室 宣伝広報統括本部 デジタルコミュニケーションマネージャー)、中里周子さん(NORIKONAKAZATOデザイナー)、西垣雄太さん(『SnSnap』CO-FOUNDER/CEO 最高経営責任者)。
結果は、ヘッドマウンドデバイスを装着するとヴァーチャル空間でショッピングが出来たり、自分自身がファッションショーに出られたりするサービスの「ぼっちVR」が最優秀賞を受賞。2位は、外国人観光客が、帰国後もヘッドマウンドを装着することで、リアルなショップと同じようにショッピングができる遠隔で買い物体験ができる「スーパー爆買い」で、3位が「飛行機のファーストクラスの乗客を対象に、ヘッドマウントを装着してもらうことで、究極のラグジュアリーが味わえる」という「未来のラグジュアリー体験」が3位となった。
スポンサーの関係もあってか、VRに偏った内容が多かったが、どれもそこそこ実現可能なサービスが多く、なかでも、個人的には「スーパー爆買い」のしくみが、インタラクティブ感があって面白かった。最近注目されている“遠隔EC”と呼ばれる分野においての1つのアイデアとしてもアリでは?とも。
とはいえ、つい先ごろ、アムステルダムでは世界初のVR映画館「The Virtual Reality Cinema」のサービスが始まったように、VRは予想以上のスピードでスマホのように普及しそうな気もする。