coin space(コインスペース)/渋谷区観光協会
/クリエーションスクエアしぶや内
レポート
2016.09.29
ライフスタイル|LIFESTYLE

coin space(コインスペース)/渋谷区観光協会
/クリエーションスクエアしぶや内

渋谷駅直結、官民恊働の時間貸しコワーキングスペーススペースを兼ねた“時間料金制多目的スペース“

ベンチャー企業と探る、新しい自治体のスタンス


ICTの進化やダイバーシティにより、モバイルワークの導入や働き方改革など、企業の働き方が近年変化している。

特にICT企業の中心地ともいえる渋谷エリアにおいては、PCに向かって本気で仕事をしているノマドワーカー的な人々が他の街に比べて目につく。また、その働き場所としてのコワーキングスペースの数は、国内最大規模だそうだ(MFクラウド「東京都内のエリア別コワーキングスペースまとめ」より)。

そんな渋谷の駅に直結した施設、渋谷マークシティ4Fの渋谷区観光案内所「クリエーションスクエアしぶや」内に、9月1日、コワーキングスペースを兼ねた多目的スペース「coin space」が登場し、じわじわ利用者が増えている。
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“朝活”や営業マンの時間調整、打合せやショップスタッフの面接、学校帰りに宿題をみてもらう親子、そして外国人観光客など、利用者は実にさまざま。「開業してみて初めて分かりました」とまさに参与観察者のきづきも!
「coin space」の特徴は、10分単位で利用できること。通常のコワーキングスペースは入会金のあるメンバー制・月額利用料制が中心で、1日・半日利用も可能というイメージだが、「coin space」居場所を提供する10分からの時間貸し」をテーマに、様々なニーズ・利用シーンに応える空間を提供する事業をコンセプトとしている。元々コミュニティやアウトドアイベントを運営する企業の1不動産事業だったのだが、渋谷エリア内で2回の移転を経る間に現運営元に事業譲渡され、コンセプトを刷新したのだそうだ。

現在の運営元であるコインスペース株式会社は、2016年に創業したばかり。代表取締役の佐藤悠太さんは、広告代理店やデジタルチケットサービスのベンチャー創業経験を経て、今回の起業に至ったという。

サードスペーステレワークフリーアドレスなど、様々な働き方と考え方が浸透してきた中で、逆に自分の居場所がなくなってきたというミスマッチを解消しようというのが狙いです。月額制・会員制にしておらず、気軽にふらっと立ち寄れる場所にしている。カフェとも違いオンライン予約やリアルタイム残席表示サービスも実施しており、まさに「コインパーキング」のようなイメージです。同様のサービスを本格提供している企業は、海外にもほとんどないようです」と佐藤さんは話す。

客層は打ち合わせやPC利用のノマドやオフィスワーカーが5割。マークシティや近隣オフィス従業員の方のランチスペースとしての利用、英会話個人レッスン、お子様のお迎え待ちママなど、10分単位で利用できる場所としての特徴的なお客様も目につく。

「バスターミナルに近い場所柄と、観光協会と融合している事で、外国人客の利用も多いです。チェックアウト後の荷物預かりと周辺観光案内も、観光協会から委託を受け実施しています」(佐藤さん)。

 
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渋谷区観光協会が作成した「渋谷マップ」はまもなく紙のリーフレットとしてもリリース予定。堀さんが渋谷のまちを(1人で)細かく歩き回って「お知らせしたい!」と思ったネタをまとめたものだそう。英語バージョンもまもなくリリース。“古着屋マップ”や“ライブハウスマップ”など、ぜひ編集部でお手伝いしたい!
ところで、「coin space」のある「クリエーションスクエアしぶや」は、元々渋谷マークシティ創業時は住民票を受け取れるなどの機能を持つ渋谷区の出張所だった場所だ。その後、渋谷区観光協会が発足し、その事務所兼観光案内所となったが、観光写真や子どもの習字作品の展示などには利用していたが、せっかくの立地にもかかわらず、まるで開かれていない施設となっていた。

それが大きく変わったのは、今年4月、渋谷区観光協会に就任した元大手広告代理店、大手アーティスト事務所などでの経歴を持つ金山淳吾理事長が就任してからだ。同観光案内所の入りづらいイメージを払しょくし、人が集まるスペースにしたいと考え、前職時に仕事での付き合いのあった佐藤さんに声をかけ、「coin space」との異業種コラボが実現したというわけだ。当初より現在の使い方を考えていたわけではなく、たまたま時期もよくマッチングしたそうだ。

渋谷区観光協会の事業内容は、①渋谷ブランドの創造と確立、その情報を発信することによって、都市の活性化と区民の豊かな生活、魅力的な街づくりを推進すること。②アオガエル観光案内所や原宿のもしもしボックスと合わせて計3カ所のコミュニティスペースを運営しつつ、渋谷区で何か面白いしかけをしたい企業と行政との関係のバックアップなどを行うのが仕事です」と言うのは同観光協会の企画広報部・プロデューサーの堀恭子さん

堀さんも、実は商業施設の販促運営などを経験し、前職の広報の仕事の時に金山理事長と出会った縁で観光協会に転職したとのこと。「coin space」のゆるやかなコミュニティ感と、他の行政関連施設には少ないオープンなイメージは、この3人のつながりと人となりから生まれたともいえそうだ。
 
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左から、コインスペース株式会社の代表佐藤悠太さん、渋谷区観光協会代表理事の金山淳吾さん、同企画広報部・プロデューサーの堀恭子さん。
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ガイドブックやフライヤーのコーナーでは、東京ガイドはもちろんのこと、渋谷ガイド、原宿ガイド、恵比寿ガイドなどが揃う。

coin space』が開設したことで、人の流れが生まれてお客様の目にとまるようになったと思います。でもまだまだ認知は低い。渋谷に行ったらここに寄ろう、くらいの存在になりたい。3施設合わせて渋谷区のアピールをして、もっと来街者が増えるようにしたい。渋谷広域のストリートごとの観光MAPがもうすぐ完成するが、その後渋谷のナイトマップも作る予定です」(堀さん)。

『coin space』は単純に店舗数を増やしていくというビジネスモデルではなく、使ってない場所をウェブサービスで補完するようなシェアリングサービスを提供するモデルです。近々新しいサービスをローンチしようと考えています」(佐藤さん)。


 
活性化したい場所と提供したいサービスが合致し、さらに利用者のニーズが新しいビジネス領域を広げていく。人のつながりがあって実現した「coin space」と「クリエーションスペースしぶや」は、エリアを盛り上げる“新しい官民協働事業”として、他の自治体・企業も参考にしたい事例といえそうだ。

取材・文/北山隆造(パルコ)
 


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