ここ数年、クラフトビールや自然派ワイン、クラフトジンやメスカル、クラフトコーラなど、小規模な造り手による個性豊かな”クラフト系ドリンク”が注目を集めているが、今「クラフトビールの次に(ブームが)来る!」と話題なのが、サイダリーと呼ばれる醸造所で造られる「クラフトサイダー」だ。「サイダー」はりんごを主原料とした醸造酒で、フランス語では「シードル」、ソフトドリンクのソーダと区別するために「ハードサイダー」とも呼ばれ、りんご特有の芳醇な風味が特徴。本場のイギリスやフランスなど欧州では古くから親しまれてきたが、昨今アメリカを中心にクラフトビールなど“新しいもの好き”の層の選択肢として人気が拡大。改めて世界中でブームになりつつある。
そんななか、樽で仕入れてタップから注ぐ”樽詰サイダー”の専門店「Cidernaut(サイダーノート)」が昨年3月、奥渋谷の神山通りにオープン。これまで瓶やボトルでサイダーを提供する店はあったが、クラフトビール並みのタップ数で樽詰サイダーを揃える店としてはおそらく日本初。世界中のサイダリーから厳選したフレッシュで多彩なサイダーが、ランチタイムからバータイム(通常12時~24時営業。緊急事態宣言時は除く)まで気軽に楽しめるという。