同店では物販も行っており、パリのセレクトショップ「Colette(コレット)」で人気の「uslu airlines(ウスルエアラインズ)」のメイクアップアイテムやネイルポリッシュを中心に、日本初上陸のモロッコのボディケアブランド「Les sens de Marrakech(レ センス デ マラケッシュ)」のボディオイル、パトリシア・フィールド氏の店でしか取り扱っていないヘッドピースアクセサリー等、Kaoriさんがセレクトしたアイテムが揃う。広さは2.98坪。
もともとファッションが好きで、洋服を通じてメイクアップにも興味を持つようになったKaori さん。「世界のメイクアップを見たい」との思いから、1996年、21歳の時に渡米。ニューヨークで夜間の美容学校に通いながら、昼はコスメブランド「ADDICTION(アディクション)」のクリエイティブディレクター・AYAKO氏をはじめ、世界的に有名なメイクアップアーティストたちのアシスタントを務めた。その中の1人、ドイツ人のメイクアップアーティスト、フェリデ・ウスル氏との出会いがきっかけで、エアブラシでのメイク技術を身につけるようになった。
エアブラシは、もともと車の塗装や絵画のツールとして利用されていたもので、80年代に、イラストレーター・山口はるみ氏が弊社の広告にエアブラシを用いた表現が話題となり、その後、特殊メイクにも用いられるようになった。肌の表面にファンデーションやアイシャドウを吹き付けるエアブラシのメイクは、発色が良く、均等に肌に乗り、崩れにくいという特徴がある。現在アメリカでは、ハリウッド女優や政治家、ニュースキャスターなどにも愛用者が多いそうだ。
とはいえKaoriさんが帰国した2004年頃の日本では、エアブラシはまだ特殊メイクという印象が強く、最初はなかなか相手にされなかったという。しかしSK-IIがエアブラシの技術を取り入れたエアータイプのファンデーションを発売した2006年頃から、徐々に認知度がアップ。雑誌などのメディアにも取り上げられるようなり、ここ2〜3年でようやく知名度も上がってきたという。
Kaoriさんもフリーのメイクアップアーティストとして、「AVGVST(オーガスト)」に所属しながら、エアブラシおよび「ウスルエアラインズ」の普及活動にも尽力した。